大阪府泉大津市にて工場屋根カバー工法〈金属折板屋根修理〉
2022/05/20
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
大阪府泉大津市の工場オーナー様より、屋根修理のご相談をいただきました。調査の結果、屋根全体にサビが広がり、特にボルトのパッキンが劣化して雨水が侵入している箇所が目立ちました。さらに、屋根材自体も老朽化が進み、全体的に補修が必要な状態でした。
お客様ご自身でシリコン処置を施されていた跡が見られましたが、局所的な補修では劣化の進行を食い止めることができず、雨漏りが改善しない状況が続いていました。工場内への雨水侵入が製品や設備に影響を及ぼしており、根本的な解決を求められていました。
今回のご提案では、既存の折板屋根を撤去せず、ガルバリウム鋼板を使用したカバー工法を採用しました。この方法は、解体費用を抑えつつ耐久性を大幅に向上させるだけでなく、断熱性の向上も期待できるため、工場環境の改善にもつながります。
先日、泉大津市にておこなった工場の折板屋根カバー工法の様子です。
施工前
施工中
屋根清掃と簡易養生
施工に先立ち、屋根全体を清掃します。折板屋根の特性上、勾配がほとんどないため、飛来物が溜まりやすくなっています。
清掃後は、新規屋根材搬入までの間、雨漏りを防ぐためにブルーシートで簡易養生を行いました。広大な施工面積(350㎡)に対応するため、15枚以上のブルーシートを使用しました。
「タイトフレーム」の取り付け
新しい屋根材を固定するための下地「タイトフレーム」を設置。既存の屋根下地にドリルビスで一つずつ丁寧に固定しました。サビ対策として、タイトフレームが錆びた折板屋根と干渉する部分には錆止めを塗布し、もらいサビの発生を防止しています。
続いて、新しい折板屋根を留めるための下地となる『タイトフレーム』を取り付けていきます。
既存の折板屋根の下地のタイトフレームに、ドリルビスでひとつずつ取り付けていきます。
その際に、錆びている折板と新しくつけるタイトフレームが干渉するところには錆止めを塗布し、『もらい錆』を防ぐよう心がけています。
新規屋根材の運搬と荷上げ
17メートルにもなる長尺の折板屋根材をトレーラーで現場に運搬し、16トンクレーンを使用して荷上げを実施。隣接する駐車場を使用するために管理者から許可を得るなど、近隣への配慮を徹底しました。
新規折板屋根の設置
荷上げ完了後、タイトフレームに新しい屋根材を順次取り付け。ナットにはパッキン付きのものを使用し、防水性を確保しました。また、重ね部にシリコンを注入することで、雨水滞留による漏水リスクを最小限に抑えています。
同じくどんどん施工していきます。工場などの折板屋根は、1枚がとても大きいので、荷上げさえしていれば施工スピードが早いです。
新しい折板屋根材を先ほどのタイトフレームに上記のパッキン付きナットを締め付けていきます。
ナットを取り付けました。これでタイトフレームと、折板屋根材が固定され、強風でも飛ぶことはありません。
続いて、新しく張り終えた折板屋根の軒先分に大きめの穴を開けます。軒先の下には大型の雨樋が設置されており、
この穴から雨水が雨樋に落ちていくということです。
そして最後に、水上の部分の専用キャップを取り付けます。
実はこちらの屋根は、奥にいくにつれ寸法が短くなっており、最初と最後の折板屋根の寸法の差が約60センチあったので、1枚ずつ新しい折板屋根を切り、既存の折板屋根と合わせて施工したので、切り口が見えてしまっています。
▼こちらが折板屋根用のキャップです。
キャップを取り付けることにより、切り口からのサビの可能性がなくなり、また、見た目も綺麗に収まります。
施工後
新しい折板屋根と雨樋が一体化し、雨漏りの心配も解消。耐久性、防水性、そして見た目の美しさを兼ね備えた仕上がりとなりました。施工中の寸法調整は手間がかかりましたが、作業員一同、安全第一でスムーズに作業を完了しました。
担当者のコメント
この度は株式会社エーストラストにご依頼いただき、誠にありがとうございました。今回の施工では、既存屋根の劣化が激しい状況でしたが、カバー工法によりコストを抑えながらも十分な耐久性を実現しました。
将来的な全体施工やメンテナンスも含め、お客様に最適なプランをご提案させていただきます。泉大津市や大阪周辺での工場屋根工事はぜひ当社にお任せください!
現場住所 | 泉大津市 |
---|---|
施工内容 | 重ねルーフ工法 |
施工箇所詳細 | 屋根全体 |
施工期間 | 10日(荷上げ含む) |
使用屋根材1 | ガルバリウム88折板 |
施工面積 | 350㎡(約106坪) |
工事金額 | 2,300,000円(クレーン、トレーラー、荷上げ全て含む) |