雨漏りの放置はシロアリの原因に!対処法や予防策を解説
2023/05/30
建物にとってシロアリは天敵です。
「うちは大丈夫」と思っていても、雨漏りをきっかけにシロアリが大繁殖するかもしれません。
雨漏りとシロアリの関係や、対処法、予防策について詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
雨漏りの放置はシロアリの原因になる
雨漏りとシロアリは一見関係がなさそうですが、実は密接につながっています。
シロアリには湿った木材を好む習性があるので、雨漏りしている木材は大好物なのです。
実際、雨漏り修理のために住宅にうかがうと、下地、壁の内側、床下など木材のある場所にシロアリが繁殖しているケースは珍しくありません。
反対に、シロアリ被害に悩む住宅では、よく確認すると外壁のひび割れから雨水が侵入していてそこにシロアリが……ということもあります。
家の中だけではなく、濡れたままのウッドデッキにもご注意ください。
シロアリの主な侵入ルート
シロアリの被害を目にした方は、「どうしてこんなに大繁殖したのか」と驚くことがほとんどです。
確かに、見渡す限り、外に通じる大きな穴は開いていません。しかしシロアリは、ほんの少しだけすき間があれば侵入可能。1匹2匹と入っていけば、そこから大繁殖するのは時間の問題なのです。
シロアリの侵入ルートで代表的なものは、以下の3つです。
土の中⇒床下
床下はじめじめしていて、木材も露出しています。そのためシロアリには格好の“エサ”になるでしょう。
もともと土の中に巣をつくっていたシロアリが、建物の床下を食べながら繁殖する事例は珍しくありません。土台となる部分がボロボロだと、地震のときに倒壊する恐れがあります。1匹でも見かけたら早めに業者へご相談ください。
土の中に巣をつくるシロアリは、主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類。
ヤマトシロアリは床下でかなり繁殖しますが、それよりもさらに繁殖力が高いのはイエシロアリです。屋根裏までイエシロアリの経路を確認できたケースもあるので、定期的に業者にチェックしてもらうことをおすすめします。
コンクリート⇒床下
シロアリはコンクリートに穴を開けられます。コンクリートをかじりながら突き進み、そのまま床下に侵入することも。
耐震性が高いコンクリートですが、穴が開いていては危険です。小さなひび割れも見逃さないよう、どうぞご注意ください。
屋根⇒天井
屋根材が剥がれたりめくれたりしていると、そこからシロアリが侵入してきます。
特にアメリカカンザイシロアリは天井に居つく傾向が高いので、定期的に屋根の確認・メンテナンスをしてもらって侵入経路を根絶してください。
シロアリがいるサイン5つ
シロアリが発生したら、建物はボロボロになる一方です。
木材は見えない部分なので、“サイン”を見逃さず、「あれ?」と感じることがあったらすぐに業者へご相談ください。
シロアリの通り道がある
シロアリは、木材のカスと自分たちの排泄物を固めながら道をつくります。これは蟻道(ぎどう)と呼ばれるもので、侵入ルートの手掛かりになるものです。
蟻道を見つけたらすぐに壊したくなりますが、シロアリがどこからやってきて今どこへ向かっているのかを調査するために必要なので、まずは業者の指示を仰いでください。
羽アリが室内にいた
シロアリには羽を持つタイプもいます。たまたまダンボールや鞄などに紛れて外からやってきたのかもしれませんが、すでに建物に巣を構えている可能性もゼロではないでしょう。
1匹程度なら様子を見て、複数匹見つかるようなら業者へ相談することをおすすめします。
音に違和感がある
シロアリの被害を受けた木材は、ボロボロになります。
そのため、その近くの壁を叩くと乾いた音がしたり、床を踏むとギシギシ響いたりすることが……。
定期的に、家の中の「音」をひと通り確かめましょう。
床にフンや木材が落ちている
シロアリは木材を食べながら家の中を移動します。
そのため、フンや木材のカスが床に落ちていることがあります。
フンだけなら他の虫の可能性も考えられますが、木材のカスまで落ちているようならシロアリを疑って良いでしょう。
ドアの開閉がしにくい
シロアリによって木材がボロボロになっていくと、建物自体が少しずつゆがんでいきます。
「最近ドアが開閉しにくくなった」「床がへこんでいる感じがする」というように、些細な違和感で気づくケースも見受けられます。
シロアリの対処法
シロアリの発生を見つけたら、1日も早く対処しなければなりません。
「シロアリの駆除」はもちろんですが、原因となる「雨漏り」を修理しないと結局は再繁殖してしまうのでご注意ください。
雨漏り修理は、業者へ相談しましょう。原因となる箇所が複数に及ぶこともあるので、専門の機器で詳しく調査してもらってください。
シロアリ駆除においては、ホームセンターなどで薬剤が販売されていますが、1匹でも残っているとまた繁殖しかねません。シロアリ専門の業者に駆除を依頼するのが、もっとも確実な方法でしょう。
なおシロアリの駆除方法は、大きく分けて2種類あります。
■ベイト工法
シロアリに限らず、アリはエサを巣に持ち帰って、仲間で分ける習性があります。その習性を利用して、毒エサを置き、全滅を待ちます
■バリア工法
侵入ルートと思われる場所に薬剤を噴射する方法です。シロアリを寄せ付けない効果がありますが、時間とともに効果が薄くなるため、定期的な再噴射が欠かせません
シロアリ発生の予防策5つ
シロアリは湿った木材を好んで繁殖します。つまり反対に考えると、雨漏りさせないことが何よりの予防になります。
具体的な予防策について5つ紹介しますね。
雨漏り修理をする
すでに雨漏りしている場合、すぐに業者に修理を依頼してください。
雨漏りはもちろん、シロアリ被害も、放置していればどんどん悪くなる一方です。
さらなる被害拡大につながりかねないので、早めに対処しましょう。
雨漏りの点検をする
雨漏り修理を終えた方はもちろん、まだ雨漏りしていない方も、定期的な点検が欠かせません。
外壁にヒビが入っていたり、屋根材がズレていたりすると、そこから雨水が侵入して木材を濡らします。つまりシロアリ被害を防ぐためには、雨水の侵入を防ぐことが大前提です。
高所作業になるので、決してご自身ではおこなわないでくださいね。
床下の点検をする
床下は、シロアリの住処になりやすい場所です。
できれば1年に1回は業者に点検してもらうと安心でしょう。
庭やベランダに木材を置かない
シロアリは木材を好みますが、ダンボールもエサになります。
家の横に積み上げていると、そこから屋内へ侵入することもあるので、家の周囲は常に整理しておきましょう。
常に換気する
シロアリは湿気の多い場所で繁殖するので、予防のためにはこまめな換気が欠かせません。室内はもちろん、クローゼットや押し入れなども合わせて換気してください。
まとめ
雨漏りの放置はシロアリの原因になります。
対処法としては、まず雨漏りを直すこと。シロアリは湿った木材を好むので、雨漏りが続いていたらいくら駆除してもイタチゴッコでしょう。
エーストラストには、雨漏り修理に長けた職人が多数在籍しています。
雨漏りをそのままにしていると、シロアリの繁殖だけではなく、木材の腐食も引き起こします。
すでに雨漏りしている方はもちろん、まだ雨漏りしていない方も、適切なメンテナンスでシロアリ被害のない家をつくりましょう。
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