南大阪の気候や相性の良い屋根材は?
2023/02/28
泉大津市、岸和田市、和泉市など、温暖な瀬戸内海に近い地域の多い南大阪。瀬戸内海式気候に属し、比較的安定した気候で知られています。 しかし、強風被害も多く、屋根の破損による雨漏り被害も繋がることから、屋根の改修時における屋根材選びにも気を配れるとよいでしょう。 さらに、夏場は暑く、海に近い地域では塩害の被害が発生する恐れもあります。 南大阪の気候特性や、その特性と相性の良い屋根材を確認してみましょう。これから南大阪で屋根のメンテナンスを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
南大阪の気候の特徴と屋根の被害
大阪府の災害統計によると、2021年中の気象警報等の発表回数は以下の通りです。
大雨注意報 | 強風注意報 | 波浪注意報 | |
---|---|---|---|
泉大津市 | 16 | 46 | 43 |
岸和田市 | 23 | 46 | 43 |
和泉市 | 16 | 46 | 0 |
海岸に面する泉大津市や岸和田市では、強風注意報や波浪注意報が多く発表されています。そのため、南大阪の住宅において、注意したいのが塩害被害です。 南大阪を含む瀬戸内海沿岸部では、“海岸線から 1km を超えるかどうか”が塩害を考慮する一つの基準とされています。 しかし、強風や波浪の際には、海水の波しぶきは増し、通常時よりも広い範囲に海水の塩分が広がることに。海沿いでは、海上と陸上の空気の気圧差により、昼間は海側から強い風が内陸へと吹き込みます。 和泉市などの内陸部であっても、塩害対策ができる屋根材や外装材を選ぶと安心です。
【参考】大阪府|令和3年中災害年報
https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/25982/00000000/reiwa3nenntyuuoosakahusaigainennpou.pdf
塩害が屋根材にもたらす被害
塩害は経年以上に建物を劣化させます。 例えば、劣化するほど年数がたっていないのに塗装が剥げてしまったり、錆が発生するなどの被害が起こるでしょう。建物だけでなく、自動車、室外機、外構など、あらゆる物に被害が起こります。南大阪で屋根材や外装材を選ぶ際には、塩害対策を意識できるとよいでしょう。 塩害対策としては、以下の2点が挙げられます。
- 塩害に強い屋根材や外装材を選ぶ
- 強風や暴風雨の後は、水で洗い流す
塩害に強い屋根材や外装材にリフォームすることで塩害対策ができます。 また、強風や暴風雨の後、定期的に付着した塩分を洗い流すことは、劣化を早めないためにも大切です。 しかし、こうしたメンテナンスは屋根の場合難しいことがほとんど。 南大阪で屋根の改修を検討されている際には、塩害に強い屋根材を選択することも検討してみてください。
南大阪の塩害対策におすすめの屋根材
屋根材ごとの塩害被害は下記です。
屋根材 | 塩害被害 |
---|---|
金属屋根(トタン) | 錆びの発生 |
スレート屋根 | 塗装の剥がれに伴い劣化が進行 |
釉薬瓦 | 端部のハガレや欠落 |
瓦屋根の場合、海沿い地域では瓦同士が重なっている部分で劣化症状が起こる場合があります。 南大阪で屋根のリフォームを行う際、塩害対策となる屋根材を検討するなら、ガルバリウム鋼板の屋根材がおすすめです。 なかでも、スーパーガルバリウムと言われる、SGL鋼板を使用した屋根材は南大阪での塩害対策に最適。 塩害に強い金属屋根であるガルバリウム鋼板の、3倍の耐食性があることから、より塩害に強い屋根材として広く普及しています。 SGL鋼板の中でも人気の屋根材が『スーパーガルテクト』です。
スーパーガルテクトは塩害に強い
スーパーガルテクトは、塗膜の下にあるメッキ層に耐食性を高める工夫があります。 メッキ層を構成する成分は以下の通りです。
・アルミニウム55%
・亜鉛41.4%
・マグネシウム2%
・シリコン1.6%
この組み合わせは、最もバランスよく機能すると考えられ、こだわって配合されています。また、メッキ層自体も一般的なガルバリウム鋼板より厚みがあり、その差は約1.25倍です。 さらに、マグネシウムを配合したことで『犠牲防食作用』によって、より錆びづらくなっています。 亜鉛は、鉄がさびる前に自ら酸化物や水酸化物などに変化。鋼板を保護する被膜になります。マグネシウムを配合すると、保護被膜が水に溶けづらい性質になることから、亜鉛の消耗も軽減し、屋根材が長持ちするでしょう。スーパーガルテクトの表面に傷がついた際に、高い耐久性が発揮されます。 スーパーガルテクトは3タイプの商品がありますが、最も耐久性に高い効果が得られるのが『スーパーガルテクトフッ素』です。 他の商品と比べて表面塗装の回数が多い上、より耐久性の高いフッ素塗装が施されています。
スーパーガルテクトのメリット
南大阪でスーパーガルテクトを使用するメリットは、耐食性に優れていること以外にも挙げられます。
・充実の長期保証
・省エネ性能に優れる
・耐風性・耐震性の向上
・コストパフォーマンスに優れる
・カバー工法も可能
詳しい内容を確認してみましょう。
充実の長期保証
商品ごとに保証期間が異なりますが、全商品に長期保証がついています。
変褪色 | 塗膜 | 赤さび | 穴あき | |
---|---|---|---|---|
スーパーガルテクトフッ素 | 20年 | 20年 | 20年 | 25年 |
スーパーガルテクト | – | 15年 | 20年 | 25年 |
スーパーガルテクトC | – | 15年 | 20年 | 25年 |
海岸線から500m以内の地域、及び塩害地域は免責事項に含まれます。
省エネ性能に優れる
遮熱塗料の使用、さらに断熱材一体型となった屋根材であるため、省エネ性能に優れます。 太陽光による表面の温度上昇を抑制し、熱が住宅内に侵入するのを断熱材が妨げるでしょう。 夏場の暑さが気になる南大阪の屋根にも適しています。
耐風性・耐震性の向上
スーパーガルテクトは最大風速65m/sの強風を3分間当てる強風実験を実施しています。 この実験による屋根材の飛散は確認されませんでした。強風が多い南大阪の屋根でも安心です。また、軽量な屋根材であることから、耐震性能も向上します。南大阪に限らず、地震の多い日本では耐震対策も大切です。
コストパフォーマンスに優れる
塩害地域のスレート屋根は、劣化スピードが早くなることから、屋根の塗り替え頻度が高くなります。 この点、スーパーガルテクトであれば耐久性が高く長期的なメンテナンスコストが軽減されます。さらに、塩害地域とされるエリアから少し離れた場所であれば、長期保証がついているため安心です。 初期費用はスレート屋根よりもかかりますが、様々なメリットを考えると満足できる選択となるでしょう。
カバー工法も可能
屋根の劣化具合が軽微であれば、カバー工法を行うことも可能です。 既存の屋根材の上からスーパーガルテクトを施工できるため、既存の屋根材を撤去する必要がなく、葺き替えと比べて施工費用が抑えられます。 既存の屋根材の劣化がひどいにもかかわらず無理にカバー工法を行えば、屋根のリフォームを行っても意味がありません。雨漏りなどの屋根被害が発生し、またすぐに屋根のメンテナンスが必要になる可能性も。 屋根の状態をきちんと見極め診断できる、屋根修理業者へ依頼しましょう。
参考記事:屋根の「換気棟」とは?
【関連記事】
▷スーパーガルテクトとはどんな屋根材?特徴や注意点を解説
まとめ
塩害が気になる南大阪で屋根のリフォームを検討される際には、ガルバリウム鋼板の屋根材がおすすめです。
株式会社エーストラストでは、南大阪などで、ガルバリウム鋼板の屋根材の施工実績が多くあります。 泉大津、岸和田市、和泉市など、南大阪で屋根のリフォームを検討中の方は、エーストラストまでご相談ください。地域の特性やお客様の希望に合わせ、最適な屋根材のご提案を行います。
スーパーガルテクトを使った施工実績は下記をご覧ください。
\職人からのコメント/
ほかに、大阪は暑いので換気率の高い棟換気をおすすめしています。棟換気を設置することで効率的に換気ができ、高温になる小屋裏を換気することで、暑い空気が室温に影響を与えることを防ぎます。また小屋裏の湿気も防止してくれます。