大阪府泉大津市にて土葺き屋根の漆喰補修と瓦修理
2021/06/22
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
大阪府泉大津市にお住まいのお客様より、屋根からの雨漏りについてご相談をいただきました。現地を調査したところ、漆喰の劣化が進行し、瓦の固定力が弱まったことで雨水の侵入を許している状態でした。
該当のお住まいは昭和20年以前に建てられた木造住宅であり、屋根には昔ながらの「土葺き工法」が用いられていました。この工法では、瓦の下に大量の土が敷かれており、現在では耐震性の観点からほとんど使われなくなっていますが、当時の伝統的な建築手法として今もなお見られるケースです。
今回の修繕では、既存の瓦と葺き土を丁寧に撤去し、劣化した漆喰を取り除いたうえで新しい漆喰を詰め直す補修を行いました。また、万十軒瓦・袖瓦・降り棟・冠瓦なども含め、屋根全体の瓦を再固定・積み直しすることで、強風や地震による瓦落下リスクも軽減しています。
漆喰は瓦のズレを防ぐ要でありながら、定期点検が見落とされやすい部分でもあります。長く大切に住み継いでいくためにも、適切なタイミングでのメンテナンスが重要です。
泉大津市にて行った瓦屋根の補修工事の様子をお届けいたします。
施工中
既存瓦撤去

葺き土撤去
瓦をめくると土がたくさん出てきます。
昭和20年より前に建てられた木造住宅の瓦屋根は、こういった土を使って屋根を葺く土葺き工法が採用されていることが多いのです。
現在は耐震性への懸念から土葺き工法は行われていませんが、過去に地震の影響や被害が少ない地域では今も土葺き屋根の住宅が残っています。

下地補修
漆喰を詰め、下地補修もしっかり行います。

新規万十軒瓦施工
万十軒瓦とは、軒先に使用する瓦を軒先瓦・軒瓦のうち、桟の先に小巴を付けたもののことです。
こちらを取り付け、万十軒瓦の施工は完了です。

袖瓦積み直し
袖瓦とは、切妻屋根などの破風部分(妻側の三角形部分の造形)に使用される瓦のこと。「けらば瓦」とも呼ばれています。
この部分は雨風の影響を強く受ける部分なので、必ず釘で固定しなければなりません。

大屋根降り棟・冠瓦補修
最後に、大屋根降り棟と冠瓦の補修の様子です。こちらも漆喰を詰め、補修をしていきます。
漆喰には隙間を埋める役割以外にも、瓦を支える役割も持っています。
その漆喰が崩れや剥がれで無くなってしまえば、瓦を支える強度が弱くなるため、地震や強風の際に瓦が地面に落ちてくるといった事態を招くのです。
また、瓦自体が非常に耐久年数の長い屋根材のため、漆喰のメンテナンスは見落とされがちです。
基本的には10年に1回くらいで、屋根職人の診断を仰ぐことをおすすめいたします。

担当者のコメント
この度は、株式会社エーストラストに屋根修理をご依頼いただき、誠にありがとうございました。
現場は、昭和築の木造住宅の土葺き屋根ということで、通常の瓦屋根よりも作業には丁寧さと慎重さが求められました。
今回は漆喰の補修を中心に、軒先・破風・棟まわりなどの瓦の積み直し・補強まで幅広く対応させていただいております。
漆喰は、外からはなかなか状態を確認できないため、知らないうちに劣化が進んでいることも多く、雨漏りや瓦落下の原因になることも少なくありません。
そのため、7~10年に一度の点検・補修をおすすめしています。
お住まいの屋根が「古いかも」「最近点検していない」という方は、雨漏りなどが起こる前に、お気軽にご相談ください。
泉大津市をはじめ、南大阪エリアでの屋根修理・漆喰補修のことなら、地域密着のエーストラストにお任せください!
| 現場住所 | 泉大津市 |
|---|---|
| 施工内容 | 瓦屋根漆喰補修 |
| 施工箇所詳細 |
