窓枠からの雨漏りの原因は?応急処置方法もご紹介
2022/10/02
雨漏りというと屋根の不具合というイメージが強いですが、窓枠から浸水するケースもあります。
窓枠には木製とアルミサッシがありますが、現在の住宅ではアルミサッシが一般的といえます。
いずれにしても、窓枠から雨漏りすると、窓の周りが濡れて小さい水たまりになったりします。
屋根の雨漏りのように雨水が降ってきて水浸しになることは少ないのですが、それでも放置しておくと窓周辺の柱など構造材を腐食させ家を傷めることに繋がってしまいます。
窓枠からの雨漏りの原因と応急処置方法を紹介します。
窓枠からの雨漏りの原因は外部の窓周りにある
窓の上に何があるか
窓の上に屋根や庇があったり、換気扇があったりする場合、そこから雨漏りした雨水が伝わっていることがあります。この場合は修理処置する個所の特定からスタートしなくてはいけません。
外壁やコーキングの不具合
外壁のジョイント部分はコーキングで止水しています。コーキングは、気密性や防水性向上のために、建材などのジョイント部にできた隙間を目地材などで埋めることで、シリコンなどの樹脂でできています。
年数が経つと、コーキングの劣化や外壁材のゆがみ・クラックなどによって隙間が生じ、そこから雨水が浸入します。窓の上部や隅部にジョイントがある場合、注意が必要です。
また、外壁と窓枠との間を埋めているコーキングも劣化します。コーキングにヒビが入り、すき間ができて、窓枠の雨漏りの原因となります。コーキングはおおよそ5年〜10年程度で劣化します。
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引き違い窓のケース
窓枠からの雨漏りではありませんが、2枚の窓が交差するタイプの窓では、重なる部分にわずかな隙間があります。普通の雨ならいいのですが、台風など強風雨の場合は浸水することがあります。
取付時の施工問題
建築時の窓枠設置工事の問題です。窓枠まわりは防水テープや防水シート、防水フィルムなどを丁寧に施工して仕上げるスキルが必要な部分です。
施工方法や品質性能なども関係して、施工側のミスが出やすいところです。建ててからまだ何年も経たないうちに雨漏りする場合はこの施工不良の原因も考えられます。
応急処置方法
まず、雑巾やタオルを使って水を吸い取る
窓枠から浸水したら、まず雑巾やタオルを使って水を吸い取ります。できるだけ水上側の浸水口に近い箇所を抑え、なるべく壁の小口のクロスや建具を濡らさないようにします。水量によっては頻繁に交換する必要があります。
また、カーテンや内障子などの遮光物は早めに外しておくようにしましょう。
吸収シートを使って吸い取る
浸水が多い場合は、ホームセンターでも販売されている吸収シートを使うことで、雑巾やタオルより効率的に水を吸い取ることができます。ない場合はおむつやペット用のトイレシーツも代用品として使えます。
コーキングを打つ
雨が止んでしまえば浸水も落ち着きますが、雨漏りしている窓枠があるということは、また雨が降ったら雨漏りすることになります。たとえ浸水が少なくても、何度も同じ個所が濡れれば、建物を傷めてしまいます。
原因にもよりますが、浸水箇所が特定できている、または見当がついていれば、そこへめがけてコーキングを打つことも考えられます。目視によって、隙間ができている、コーキングが劣化しているといった原因が明らかなケースです。
コーキングを打つ際は、既存の劣化したコーキングを剥離した上で、新しいコーキング材を注入していきます。既存のコーキングを剝がす作業は、一般的なカッターナイフなどでは難しく、シーリング剤剥がし用カッターがホームセンターで販売されています。
新しいコーキングを打つ際は、コーキングガンが必要ですが、これもホームセンターで数百円程度から、さほど高くない金額で入手できます。また、最近はポリコークなどのコーキングガンなしでセメダインみたいに直接押して注入できるタイプのコーキングもあります。
コーキングの劣化が原因の雨漏りには効果はあるでしょう。
特に手間がかかるのは既存のコーキングの剥離です。既存のコーキングを剥離せず、上から新しいコーキングを被せて打ち増しするという方法もありますが、既存のコーキングと新しいコーキングがうまく接着しないケースが多いため、できれば面倒でも既存のコーキングを剥離してからの作業をおススメします。
防水テープを貼る
浸水箇所に防水テープを貼るのも応急処置としては有効です。コーキングを打ってしまうと本格的な修理の際に邪魔になり余計な手間がかかることもあり得ますので、短期間であれば簡単に剥がせるテープの方がいいでしょう。
しかし、コーキングにしても防水テープにしても、あくまで応急処置ですので、早めに修理業者へ依頼し、根本的な修理をしましょう
最後に
株式会社エーストラストでは雨漏り修理の原因をしっかり調査し根本解決ができるようご提案いたします。
お気軽にご相談ください。