屋根葺き替えで屋根をリフォームする4つのメリット
2022/08/14
屋根にはたくさんのメンテナンス方法があるため、どれを選択したらいいのか迷ってしまいます。屋根葺き替えがベストとわかっていても、その高額な費用にリフォームを決断できない人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、屋根葺き替えで屋根をリフォームするメリットやデメリット、費用相場などについて解説します。屋根葺き替えのメリット・デメリットがわかれば、安心してリフォームを決断できますよ。
屋根葺き替えで屋根をリフォームする4つのメリット
ここでは、屋根葺き替えで屋根をリフォームする4つのメリットについて解説します。
屋根下地をメンテナンスできる
屋根葺き替えの一番のメリットは、屋根下地を確認・メンテナンスできることにあります。
屋根葺き替えでは、一度既存の屋根材をすべて剥がすため屋根下地が完全に露出されます。このため、屋根の下地にあたるルーフィングシート(防水シート)を確認でき、劣化症状によってメンテナンスすることもできます。
カバー工法の場合には、既存の屋根材を剥がさないため屋根下地の目視による確認はできません。特に、雨漏りの発生時に屋根リフォームを検討する際には、同時に屋根下地の確認・メンテナンスができる屋根葺き替えが適していると言えるでしょう。
耐震性の向上
既存の屋根よりも軽い屋根材で屋根を葺き替えることで、建物の耐震性向上が実現できます。
建物における耐震性向上の一例として、重量のある陶器瓦から軽量のガルバリウム鋼板屋根への葺き替えが代表的です。
現状、重量のある屋根材で築年数の経過した住宅に住んでいる場合には、軽量の屋根材に屋根を葺き替えることで地震に対する不安も大きく軽減されるでしょう。
今後屋根にかかるメンテナンス費用の削減
屋根葺き替えは、今後屋根にかかるメンテナンス費用の削減にもつながります。
たとえば、カバー工法で屋根をリフォームした場合にかかる費用は、屋根葺き替えと比較して安価になる傾向があります。しかし、カバー工法は屋根下地のメンテナンスができないため、今後ルーフィングシート(防水シート)のメンテナンスが必要になり、その際は屋根の葺き替えが必要になってしまいます。
このように、屋根全体と屋根下地のメンテナンスが一度にできる屋根葺き替えは、将来的にかかる屋根のメンテナンス費用を削減できます。
自然災害による被害の危険が低下する
屋根葺き替えは、台風などの自然災害によって住まいが被害を受ける危険を低下させます。
たとえば、台風により屋根から雨漏りが発生した場合、屋根にある雨漏り原因を部分的に補修して雨漏りが止まっても、台風で屋根の下地が劣化していれば再度雨漏りする可能性が考えられます。
雨漏り発生時に屋根を葺き替えれば、同じタイミングで屋根の下地を確認・メンテナンスできるため、台風による雨漏り再発を抑制できます。
屋根葺き替えで屋根をリフォームするデメリット
一方、ここでは屋根葺き替えで屋根をリフォームする2つのデメリットについて解説していきます。
リフォーム費用が高め
屋根葺き替えは、屋根塗装やカバー工法に比べてリフォーム費用が高額になります。
屋根葺き替えのリフォーム費用が高額になる理由として、既存屋根材の撤去・処分にかかる費用が挙げられます。特に既存屋根がアスベストを含有している場合には、処分にかかる費用が高額になります。
このように屋根葺き替えは、一時的に高額の費用がかかります。しかし、同時に屋根の下地をメンテナンスすることでコストを削減できるため、長い目で見た場合には高額なリフォームとは言い切れません。
工期が長め
屋根の葺き替えは、屋根塗装やカバー工法に比べて工期が長くなる傾向があります。
屋根葺き替えでは、一度既存の屋根材をすべて撤去し下地が露出するため、天候に細心の注意を払わなければなりません。たとえ雨が降っていなくても、雲行きが怪しかったり雨予報の場合には工事を延期したりします。
このように屋根葺き替えでは、天候の影響で工期が長くなる傾向があるため、工事中のストレス増加のみならず、工事に対する近隣住民への配慮も必要です。
屋根葺き替えのタイミング(屋根材別)
屋根葺き替えに最適なタイミングは、屋根材によって大きく異なります。ここでは、屋根葺き替えのタイミングを屋根材別に解説します。
屋根材 | 屋根葺き替えのタイミング |
---|---|
トタン屋根 | 5〜20年 |
スレート屋根 | 10〜35年 |
ガルバリウム鋼板屋根 | 20〜40年 |
セメント瓦・陶器瓦・洋瓦 | 20〜60年 |
トタン屋根やスレート屋根などは比較的早いタイミングで屋根葺き替えが必要ですが、一方で耐用年数を持つ陶器瓦などは屋根葺き替えを60年前後も必要としません。
しかし、屋根葺き替えのタイミングは、屋根材の耐用年数のみで検討するだけでなく、屋根下地の耐用年数や建物の耐震性など広い視野を持って検討することが大切です。
屋根葺き替えの費用相場
ここでは、一般の戸建て住宅における屋根葺き替えの費用相場について解説します。
工事内訳 | 費用相場(㎡) |
---|---|
仮設足場 | 700〜1,000円 |
養生シート | 200〜300円 |
既存屋根材撤去 | 1,200〜2,000円 |
野地板補修 | 2,000〜3,000円 |
ルーフィングシート敷設 | 600〜1,000円 |
新規屋根材設置 | 4,500〜15,000円 |
棟包み・軒先・ケラバ設置 | 3,500〜5,000円 |
工事総額 | 12,700〜27,300円 |
たとえば、30坪前後の戸建住宅における屋根葺き替えの費用相場は、120〜270万円となります。
新規屋根材の種類や建物の立地条件によっても工事費用は大きく異なります。なお、既存屋根材におけるアスベスト含有時の処分費は、上記価格に含まれていません。
屋根葺き替えの施工事例
ここでは、弊社「株式会社エーストラスト」による屋根葺き替えの施工事例を紹介します。
大阪市にて雨漏りによる瓦屋根葺き替え工事
現場住所 | 大阪市 |
---|---|
施工内容 | 瓦屋根葺き替え工事 |
使用屋根材 | 横暖ルーフ |
こちらのお客様は、瓦屋根から雨漏りがするとのことでご相談をいただきました。
現地調査に伺ったところ、瓦を支える漆喰の劣化や瓦のズレなどがあり、雨漏りに繋がっていたようでした。
全体的にメンテナンスが必要な状況で、施主様も屋根の軽量化がしたいとのことでしたので、今回は新しい屋根材「横暖ルーフ」への屋根葺き替え工事をおこないました。
これにより雨漏りもおさまり、瓦屋根の10分の1の軽さとなったことで耐久性も上がり、お客様にもご安心いただけました。
施工実績の詳細は下記をご覧ください。
泉大津市にて中古住宅の瓦屋根からスーパーガルテクトへの葺き替え工事
現場住所 | 泉大津市 |
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施工内容 | 瓦屋根葺き替え工事 |
使用屋根材 | スーパーガルテクト |
こちらのお客様は、購入された中古住宅が瓦屋根のお家でした。瓦屋根は非常に重いため、耐震性に不安があるとのことで屋根工事を検討されておりました。
今回、施主様には「カラーベスト」、「セメント瓦」、「ガルテクト」の三種の屋根材をご提案し、最終的に耐久性や意匠性を加味した結果、その他の屋根材よりは少し割高ですがガルテクトを選ばれました。
施工実績の詳細は下記をご覧ください。
屋根葺き替えで安心・快適な生活を
今回は、屋根葺き替えで屋根をリフォームするメリットやデメリット、費用相場などを解説しました。
屋根葺き替えには高額な費用がかかりますが、建物における耐震性の向上や将来のメンテナンス費用軽減など多くのメリットがあります。一方で、工期が長くなるなどのデメリットもあるため、信頼できる屋根修理の専門業者に工事を依頼しましょう。
屋根の葺き替えなら、地元大阪密着の屋根修理集団「株式会社エーストラスト」におまかせ下さい。屋根修理のプロである株式会社エーストラストは、職人一人ひとりが高品質な屋根工事の実現をお約束しているので、安心して工事を依頼できます。ぜひ一度、ホームページをのぞいてみてくださいね。