雨漏りの一時しのぎの方法と放置するリスク
2023/05/30
雨漏りは私たちにとって大きな悩みです。屋内に雨水が漏れ込むことで、不快な湿気やカビの発生、家具や床の被害などが起こります。
特に、梅雨時期はその影響が一層深刻になります。雨の音と共に漏れる水滴は、家の平穏さや安全を揺るがすものです。部屋に滴る音や床に広がるシミは、不快感を与えるだけでなく、建物の価値や居住環境にも悪影響を及ぼします。
しかし、雨漏りを見つけてから、修理が完了するまでどのくらい時間がかかるのでしょうか?
修理が完了しないと雨漏りは止まりません。
当記事では雨漏りの一時しのぎの方法と雨漏りを放置するリスクについて解説していきます。
雨漏りの初期症状は4点
雨漏りの初期症状として下記の4点があります。
- 外壁の変色や剥がれ
- 天井や壁のシミ
- カビや湿気の臭い
- 窓やドアの隙間からの浸水
①外壁の変色や剥がれ
外壁に変色や剥がれが生じることも雨漏りの初期症状として現れる場合があります。雨水が外壁に浸入し、塗装の劣化や外壁材の傷みを引き起こすことが原因です。
外壁の色が変わったり、塗膜がはがれてきたりすることで、雨漏りの可能性を疑う必要があります。
②天井や壁のシミ
天井や壁にシミが現れることも一軒家の雨漏りの初期症状です。雨水が侵入し、壁や天井の内部に染み込んでシミとして現れます。シミは水分が蓄積された痕跡であり、見た目や触れた感触で確認することができます。
③カビや湿気の臭い
雨漏りによって室内の湿度が上昇し、部屋全体に湿気やカビの臭いが広がることがあります。湿度の上昇によりカビが発生しやすくなり、特に壁や天井の隅や角など湿気がたまりやすい場所でカビが発生する可能性があります。
湿気やカビの臭いを感じた場合は、雨漏りの疑いがあることを考慮しなければなりません。
④窓やドアの隙間からの浸水
窓やドアの隙間から雨水が侵入することもあります。特に強い風雨や台風の影響を受けた場合に、隙間から雨水が吹き込むケースが多いです。
窓やドアのフレーム周辺や閉めたはずの隙間から水滴や水染みが確認できれば、雨漏りの可能性を疑いましょう。
これらの初期症状が見られた場合は、雨漏りの早急な対処が必要です。放置すると、建物の構造や内部の傷みを招く可能性がありますので、プロの建築業者に相談し、適切な点検や修理を行ってください。
雨漏りしやすい場所は?
雨漏りがしやすい場所として下記の5点があります。
- 屋根
- 屋根の棟や谷
- 屋根の突起物や通気口
- 屋根と外壁の接合部
- 窓やドア周辺
①屋根
屋根は建物を外部の天候から保護する最も重要な要素ですが、劣化や損傷が生じると雨漏りの原因になります。特に古い屋根材や劣化した防水シート、瓦のひび割れ、屋根のつなぎ目や点検口の不備などが雨漏りを引き起こす可能性があります。
②屋根の棟や谷
屋根の棟(むね)や谷(たに)と呼ばれる部分は、複数の屋根面が交差する場所であり、雨水が集中しやすい箇所です。棟や谷の防水処理が不十分だったり、劣化している場合には、雨漏りのリスクが高まります。
③屋根の突起物や通気口
屋根の突起物や通気口:屋根には煙突や換気扇の排気口、天窓などの突起物があります。これらの部分は屋根材の切り欠きや貫通部分となり、防水性能が低下しやすいです。突起物周辺の防水処理が不備な場合、雨漏りのリスクが高まります。
④屋根と外壁の接合部
屋根と外壁が接合している部分も、雨漏りが発生しやすい箇所です。特に外壁材の劣化やシーリング材の劣化によって、雨水が侵入しやすくなります。接合部の防水処理やシーリングの状態を定期的に確認することが重要です。
⑤窓やドア周辺
窓やドア周辺:窓やドアのフレーム周辺や隙間からも雨水が侵入することがあります。風雨によって水が吹き込むことや、窓やドアの防水性能が低下した場合に雨漏りが生じる可能性があります。
これらの箇所は一般的に雨漏りが発生しやすい場所ですが、建物の構造や設計によって異なる場合もあります。定期的な点検とメンテナンスを行い、雨漏りの予防に努めることが重要です。
すぐできる雨漏りの一時しのぎ方法4選
- 雨漏り箇所の近くにバケツやコンテナを置く
- 防水シートで覆う
- テープや布で覆う
- 室内の風通しを確保する
①雨漏り箇所の近くにバケツを置く
雨漏りしている場所の下にバケツを置くことで、漏れた水を受け止めます。これにより、水の拡散や床や家具への浸水を防ぐことができます。雨漏りを防ぐ一般的なイメージはこの方法です。
②防水シートで覆う
雨漏りが激しい場合や屋根の一部が損傷している場合は、タープや防水シートを使用して一時的に雨水を遮断します。雨漏り箇所の上に大きめのタープを張ったり、防水シートを被せたりすることで、漏れた水を抑えることができます。
③テープや布で覆う
小さな雨漏り箇所や亀裂がある場合は、耐水性のあるテープや布で一時的に覆うことができます。
雨漏りが発生している場所をしっかりとテープや布で覆い、漏水を防ぐことが、これは一時しのぎの方法であり、早急に専門家に連絡して修理の依頼が必要です。
④室内の風通しを確保する
雨漏りによって湿度が上昇し、カビの発生や臭いの増加が懸念されます。換気扇や窓を開けて室内の風通しを良くすることで、湿気を排出し、カビの発生を抑えることができます。
以上の方法は、雨漏りが一時的な対処を必要とする場合に役立ちます。しかし、一時しのぎの方法は修理の代わりではなく、専門家による点検と修理を早急に依頼することが重要です。建築業者や屋根修理の専門家に相談し、適切な修繕を行うことをおすすめします。
雨漏りを放置してはいけいない4つの理由
雨漏りを放置すると長期的に見たときに下記のリスクがあります。
- 建物の構造への損害
- 内部の傷みや劣化
- 電気系統の危険性
- 健康問題
①建物の構造への損害
雨水は建物の内部に浸入し、木材や壁、床などの建築部材にダメージを与える可能性があります。水分による腐食や膨張、カビや菌の発生などが起こり、建物の構造的な強度や安定性に影響を及ぼす恐れがあります。
②内部の傷みや劣化
雨漏りによって壁や天井が濡れたり、湿度が上昇したりすると、内部の装飾や仕上げ材、絶縁材などが傷んだり劣化します。シートロックや塗装のはがれ、カビやシミの発生などが起こり、建物の美観や居住性に影響を与えることも。
③電気系統の危険性
雨水が建物の電気配線や器具に浸入すると、ショートや故障、感電の危険性が高まります。雨漏りによって電気系統が損傷すると、火災のリスクも増加します。
④健康問題
雨漏りによって湿気が増し、カビの繁殖が進むと、室内の空気品質が悪化します。これにより、アレルギー症状や呼吸器疾患などの健康問題が引き起こされる可能性があります。
雨漏り修理の施工事例
ここでは、弊社「株式会社エーストラスト」による雨漏り修理の施工事例を紹介します。
泉大津市にて雨漏り修理に伴う瓦屋根の漆喰補修工事
現場住所 | 泉大津市 |
---|---|
施工内容 | 瓦屋根の漆喰補修工事 |
補修箇所 | 棟瓦の面戸部分 |
こちらのお客様は、漆喰の経年劣化により、強雨の際に雨漏りがするとのことでご依頼をいただきました。漆喰は、瓦より寿命が長くないため定期的にメンテナンスをする必要があります。漆喰には屋根材を固定する役割だけでなく、雨水の屋根への侵入を防ぎ、雨漏りを予防するといった建物にとって大事な役割を持っているのです。
施工実績の詳細は下記をご覧ください。
大阪市にて雨漏り修理に伴うスーパーガルテクトへのカバー工法
現場住所 | 大阪市 |
---|---|
施工内容 | カバー工法 |
使用屋根材 | スーパーガルテクト |
こちらのお客様は、経年劣化、そして台風の影響により棟板金、スレート屋根材が飛び、欠損して雨漏りが起きていました。3階建てなので気付かず長期間放置してしまっていたようです。
施工実績の詳細は下記をご覧ください。
まとめ
当記事では、雨漏り発生時の、一時的しのぐ方法を解説してきました。
重要なことは「一時しのぎを怠ると被害が大きくなる」「雨漏りを放置にはリスクがある」ということです。
一時しのぎは雨漏りの根本解決にはなりません。プロの修理業者を呼び、処置することをおすすめします。
大阪の雨漏り修理、屋根修理は実績が豊富なエーストラストにお任せください!