大阪府富田林市にて屋根塗装ミスによる雨漏りをカバー工法で修復
2025/02/20
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
大阪府富田林市にお住まいのK様より、屋根からの雨漏りについてご相談をいただきました。
K様邸では、10年ほど前に屋根と外壁の塗装工事を行ったものの、その5年後から徐々に雨漏りが発生するようになったとのこと。現地調査の結果、屋根塗装時にタスペーサーが設置されておらず、屋根材の隙間が塞がってしまったことによる毛細管現象が原因と判明しました。
そこで今回は、屋根全体をカバー工法で施工し、新たに換気棟も設置することで、内部結露と雨漏りの両方に対応できる仕様をご提案。
同時に、劣化が進んでいた外壁についても塗装を実施し、耐久性・防水性・美観をトータルで回復させました。
【屋根】施工前
雨漏りの原因を調査したところ、以下の3点が確認できました。
まず屋根材の下の防水シートが経年劣化していること、次に塗装工事の際にタスペーサーという部材が設置されていなかったため水はけが悪くなっていること、そして屋根の頂部にある棟板金の固定が緩んで浮き上がっていることです。
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【外壁】施工前
既存塗膜の劣化によりチョーキング(手で触ると粉がつく現象)が発生し、また鉄部や雨樋の塗膜剥がれによりサビが発生していました。
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お客様のご要望に沿い、屋根はカバー工法で雨漏りを根本的に解決し、外壁塗装で美観と耐久性を向上させることになりました。
【屋根】施工中
既存の棟板金(屋根の頂上部分にある金属板)の撤去
棟板金は、屋根の防水性を高めるために重要な役割を果たしますが、経年劣化で浮いたり、強風で飛ばされたりすることがあります。まずは、古くなった棟板金を撤去し、新しいものに交換する準備をします。
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換気棟用の開口作業
換気棟とは、屋根裏の湿気や熱気を外に逃がすための通気口です。屋根裏にこもった湿気が結露を引き起こし、野地板や構造材を傷めることがあります。今回は、新たに換気棟を取り付けるため、屋根の棟部分に適切なサイズの開口を設け、内部の空気がスムーズに排出されるようにしました。
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防水シート(ルーフィング)の設置
防水シートは、雨水が屋根材の隙間から侵入してしまった場合に、下地を保護する役割を持っています。
今回の施工では、耐久性に優れた「ゴムアスルーフィング」を使用し、屋根全体にしっかりと貼り付けました。
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ケラバ水切りの取り付け
ケラバとは、屋根の端の部分(軒先ではなく、斜めの側面)を指します。ケラバ部分には、雨水が建物内部へ侵入しないようにするための「ケラバ水切り」という金属部材を設置しました。これにより、雨水がスムーズに流れるようになり、屋根の耐久性が向上します。
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人工樹脂材の棟木取り付け
棟板金を固定するために、通常は木材の棟木を使用しますが、木材は経年劣化で腐食するリスクがあります。
そこで、今回は耐久性・耐候性に優れた人工樹脂材を使用し、棟板金をしっかりと固定できる下地を作りました。
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新しい屋根材(スーパーガルテクト)の設置
スーパーガルテクトは、ガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えた「SGL鋼板」を使用しており、軽量でありながらも高い耐久性と防水性を持っています。
屋根全体に新しい屋根材を設置し、雨漏りのリスクを大幅に軽減しました。
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換気棟の取り付け
開口部分に換気棟を取り付け、屋根裏の湿気対策を万全にしました。 換気棟があることで、室内の温度上昇を抑え、建物の寿命を延ばす効果も期待できます。
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【外壁】施工中
続いて外壁塗装に入ります。
下地処理(ケレン作業)
鉄部(雨樋・庇・シャッターなど)は、そのまま塗装すると塗膜が剥がれやすくなってしまうため、ヤスリやブラシを使って表面を磨く「ケレン作業」を行いました。
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高圧洗浄
外壁の表面には、ホコリやコケ、カビなどの汚れが付着しています。これらをしっかり落とすことで、塗料の密着度を高め、長持ちする塗装に仕上げることができます。
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各所付帯部塗装
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外壁塗装
外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りで仕上げます。
まず下塗りで塗装の密着性を高めるための下地を作り、次に中塗りで塗膜の厚みを確保して耐久性を向上させ、最後に上塗りで仕上げの塗装を施すことで美観と防水性能を高めています。
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【屋根】施工後
施工後の屋根の様子です。
雨漏りの心配がなく長期間メンテナンスが不要な屋根を採用し、さらに換気棟を設置することで屋根裏の湿気対策も万全に整えました。
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【外壁】施工後
施工後の外壁の様子です。
汚れや劣化が除去され、新築のような美しい仕上がりになりました。また、耐久性も向上し長期間にわたって美しい外観を維持することができます。
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担当者のコメント
このたびは、数ある業者の中から弊社にご依頼いただき、誠にありがとうございました。
K様邸では、過去の屋根塗装工事でタスペーサーが使用されていなかったことにより、雨水が屋根内部に逆流してしまう「毛細管現象」が起こり、雨漏りにつながっていました。
このようなケースは、施工時の見落としや知識不足によって生じるトラブルの一つです。
今回は、耐久性の高い「スーパーガルテクト(SGL鋼板)」によるカバー工法と、新たに換気棟を設けることで、雨漏りと屋根裏の湿気の両方を根本的に対策する工事をご提案・実施させていただきました。
さらに、外壁も丁寧な下地処理と三度塗りによって、美しく仕上げることができました。
施工後には「これで安心して暮らせます」とK様からお喜びの声をいただき、スタッフ一同とても励みになっております。
屋根や外壁に少しでも気になる点があれば、早めの点検・メンテナンスが将来的なコストダウンにつながります。富田林市周辺でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
| 現場住所 | 大阪府富田林市 |
|---|---|
| 施工内容 | 屋根カバー工法、外壁塗装 |
| 施工箇所詳細 | 屋根全面、外壁全面 |
| 使用屋根材1 | スーパーガルテクト〈IG工業〉 |
| 使用屋根材2 | 外壁塗料:パーフェクトトップ〈日本ペイント〉 |
| 工事金額 | 1,890,000円(全工事、足場、税込み) |




