大阪府大阪市にて築54年住宅屋根修理〈瓦屋根葺き替え〉
2025/01/17
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
大阪市にお住まいのM様より、「屋根瓦の劣化が進み、耐震性も心配だが、予算内での対応をお願いしたい」とのご相談をいただきました。築54年のご自宅は、長年の使用により瓦の状態が悪化しており、雨漏りの兆候も見られたため、今回の葺き替え工事を決断されました。
特に、瓦と葺き土による約8トンの屋根荷重が家全体に負担をかけており、耐震性に影響を及ぼしている点を懸念されていました。屋根材の軽量化と耐久性を重視し、雨漏りのリスクを抑える施工をご希望でした。
施工前
施工中
既存屋根材・葺き土撤去
まずは、既存の瓦と葺き土をすべて撤去します。この作業で、屋根に約8トンもの重量がかかっていたことが確認されました。撤去作業後、屋根の構造が軽量化され、耐震性の向上が期待できます。
不陸調整
屋根の形状に合わせ、野地嵩上げ用の垂木を敷きます。屋根の両側が少し垂れていたため、垂木の下にさらに木材を敷いて高さを調整しました。この工程を「不陸調整」と呼び、屋根材がきれいに施工されるように準備を整えます。
ルーフィング設置
防水シートであるゴムアスファルトルーフィングを屋根全体に敷き詰めます。この層が雨水の侵入を防ぎ、屋根の耐久性を向上させます。
屋根材「コロニアルクアッド」の施工
ケイミュー社製「コロニアルクアッド」を採用し、屋根材を一枚一枚丁寧に設置しました。寄せ棟部分では、屋根材の角を切る隅切りを行い、雨水がスムーズに流れるよう工夫しました。
破風板の補修
既存の破風板は劣化していたため、耐候性の高いガルバリウム鋼板でカバー工法を施しました。この方法により、破風板の耐久性が格段に向上し、長期的なメンテナンス負担が軽減されます。
棟板金施工
棟部分に棟板金を取り付け、板金が重なる箇所には捨てシリコンを打ち込むことで、毛細管現象による漏水を防ぎました。これにより、雨水の侵入リスクを大幅に低減しています。
施工後
担当者のコメント
この度は、エーストラストに工事をご依頼いただき、誠にありがとうございました。
お住まいの屋根に、長年少しずつ雨漏りが見られていたとのことでしたが、「少しだから大丈夫かな」と様子を見ていらっしゃったようでした。幸い今回は建物の柱や母屋に腐食は見つかりませんでしたが、雨漏りを放置してしまうと、木材が徐々に傷んでいき、後々より大きな工事が必要になってしまう可能性があります。
今回の工事では、屋根の重さを約8トンから2トン弱まで軽くすることができ、建物全体の地震に対する強さが大幅に向上しました。また、新しい屋根材を使用し、防水機能も回復したことで、雨漏りの心配もほぼなくなり、これからも安心してお住まいいただけます。
施工の際は、屋根の凸凹を調整したり、角の部分をしっかり処理したり、棟板金の防水処理など、細かな部分まで丁寧に仕上げることで、雨水が入り込む可能性を限りなく低くしました。これからは定期的な点検を行っていただくことで、快適で安全なお住まいを長く保っていただけると思います。
屋根の雨漏り修理やリフォームについて気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
現場住所 | 大阪府大阪市 |
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施工内容 | 屋根修理〈瓦からカラーベストに葺き替え〉 |
施工箇所詳細 | 屋根全面 |
使用屋根材1 | コロニアルクアッド〈ケイミュー〉 |
工事金額 | 2,101,000円(足場、板金工事、全て含む) |