大阪府泉大津市にて中古住宅屋根修理〈瓦屋根葺き替え〉
2023/03/01
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
施主様が購入された中古住宅が瓦屋根のお家でした。瓦屋根は非常に重いため、耐震性に不安があるとのことで屋根工事を検討されておりました。
今回、施主様には「カラーベスト」、「セメント瓦」、「ガルテクト」の三種の屋根材をご提案し、最終的に耐久性や意匠性を加味した結果、その他の屋根材よりは少し割高ですがガルテクトを選ばれました。今回は、お選びいただいたガルテクトにて、葺き替え工事をおこなっております。
大阪府泉大津市にて中古住宅の屋根修理をおこないました。
施工中
既存瓦・葺き土撤去
はじめに既存の瓦と葺き土を撤去します。
瓦屋根は耐久性も高く古くから日本の住宅に使われてきた屋根材で意匠性もありますが、唯一のデメリットとも言えるのが重さです。
屋根材が重くなるほど建物の耐震性が下がり、地震に弱い屋根になってしまいます。更に昭和初期までに建てられたお家では土葺きが主流だったことから、瓦の重さに加え土の重量も加算され、お家に負荷がかかってしまっている状態です。
瓦、葺き土を撤去したら表面と屋根裏を専用の掃除機で清掃します。
下地の嵩上げの為の角材を這わせ、軒先が屋根からはみ出る箇所はオイルステンを塗布します。
下地材施工
合板、ルーフィングを張り棟部分は雨が降った時雨水が入らないようにブルーシートで覆います。
後日、もう片半面を同じ工程で施工します。
役物など取り付け
雨樋の止め金具の針金も劣化していたため、ステンレス線に交換させていただきました。
軒先板金、ケラバ板金、雪止め金具といった役物を取り付けます。
新規屋根材「スーパーガルテクト」施工
続いて、屋根材のスーパーガルテクトを施工します。
スーパーガルテクトは、耐震性・耐久性・断熱性に優れた金属製屋根材で、スーパーガルテクト、スーパーガルテクトC、スーパーガルテクトフッ素の3種類があります。
全てに長期的な保証が付いており、価格はやや高めですがランニングコストが低く、省エネ性能も高いため環境にも優しい住宅にできます。
販売元のアイジー工業は、金属屋根材と外壁材の開発・製造・販売を主な事業としている企業で、信頼と実績がある商品です。
スーパーガルテクトについて下記の記事でご紹介しておりますので、気になる方はぜひご覧くださいね。
換気棟取り付け
換気棟を取り付けるので開口を開け、水切りを仕込んでおきます。
そして、棟部はいつも通り立ち上げ加工をします。
換気棟、棟板金をパッキン付きビスで取り付け、大屋根は完了です。
下屋根施工
続いて、下屋根施工の様子です。
大屋根は瓦が葺かれていましたが、下屋根ではカラーベストが葺かれています。しかし、カラーベストの適応勾配が3.5寸なのに対し、こちらの下屋根の勾配は1.5寸。これでは雨水が適切に排水されず、屋根材の不具合を引き起こす原因となってしまいます。
また、ご覧の通り釘穴が見えているので雨が直接かかってしまう状態です。
おそらく下地の防水シートで雨を防いでいる状態なので、シートの劣化も早く、これでは雨漏りの危険性が高まってしまいます。
既存のケラバ板金、壁際の板金を取り外し、軒先唐草を取り付け、ゴムアスルーフィングを張ります。
壁際の立ち上げ用の木材もしっかり取り付けます。
続いて屋根材のタテヒラ本体を施工します。壁際はしっかり立ち上げ加工し、雨が吹きぶっても入らないようにします。
また、壁際板金の立ち上がり部分には壁押さえ板金でカバーをし、意匠性を高めます。
自社オリジナルの板金なので、安価で他社にはないオリジナルの仕上がりになります。これにより、少しの隙間もできないため雨水が入り込む心配がありません。
最後に清掃をし、下屋根の施工も完了です。
今回の工事での改善点・期待できる効果
瓦屋根を全て撤去して下地のコンパネも新しくなり、ゴムアスルーフィング防水シート、さらに耐久性、断熱性が優れている板金屋根にすることで耐震性(今回は約2.8トンから300kg)、防水性、非飛散性の向上が格段に見込めるようになりました。
屋根の重さは建物にとって大きな負荷となってしまうもの。できれば軽い屋根材に取り替え、地震が起きたら少しでも少ない被害で済ませたいものです。
施工で気をつけたポイント
葺き替え工事にあたり、瓦を撤去中に急な雨が降ると雨漏りしてしまうため、ブルーシートを屋根にあげておき、屋根の半面ずつ瓦を撤去しました。
また、いつものように雨漏りが起こりやすい箇所に自社施工した板金をきっちり施工し、雨水が入り込む可能性を極限まで抑えております。
お伝えしたいこと
今回の施主様は8社に見積もり依頼をされていたとのこと。その中でも弊社をお選びいただいた理由として、現地調査の際に「雨樋の交換は必要ない(比較的綺麗だったので留め針金の交換のみ)」「下屋根の勾配は1.5寸しかないので、ガルテクトは施工不可のためタテヒラ葺き」等といった具体的な提案があったからとのことでした。正直な業者だとご判断くださり、今回のご依頼をしていただきました。
なんでもかんでも、交換した方が良いというわけではありません。しっかりと調査をし、それに見合った見積もり、施工をする業社選びが必要です。
この度は、株式会社エーストラストにご依頼いただき誠にありがとうございました。
大阪の屋根工事、雨漏り修理は株式会社エーストラストにお任せください!
現場住所 | 大阪府泉大津市 |
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施工内容 | 大屋根葺き替え工事・下屋根スレートカバー工法工事 |
施工箇所詳細 | |
使用屋根材1 | スーパーガルテクト |
使用屋根材2 | ガルバリウムタテヒラ333 |
工事金額 | ¥771,200 |