雨漏り修理はコーキング処理だけでいい?雨漏りは止まるのか
2022/12/26
雨漏り修理が起きた時、コーキング処理を行うだけでは、根本的な原因が解決できない場合がほとんどです。原因を把握して、きちんとした雨漏り修理を行なわなければ、さらに被害が広がってしまったり、雨漏りが再発する可能性も。
自力で雨漏り修理にコーキングを使用する場合には、一時的な応急処置として使いましょう。
また、雨漏り修理を専門業者へ依頼する場合、しっかりとした知識や技術のある、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
知識や技術がなく、間違った雨漏り修理を行う業者もいるので注意しましょう。
雨漏り修理の必要性や、コーキングの種類や注意点、専門業者の選び方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
雨漏り修理のコーキング処理は、一時的な補修に
自力で雨漏り修理をしようとコーキング処理するのは、あくまで一時的な応急処置にしましょう。
たしかに、コーキングで一時的に雨漏りが止まる場合もあります。しかし、きちんと対処できていなければ、雨漏りが再発する恐れや被害が拡大する恐れも考えられます。
例えば、一見小さな雨漏りでも、目に見えない屋根の内側や壁の中では被害が広がっている可能性は否定できません。そのまま放置していれば、屋根や壁の大がかりな修繕が必要になることも。
また、そのまま放置してしまうとシロアリの発生などの二次被害につながる可能性があります。
専門業者へ依頼するとなると、「費用がかかりそう」、「手配するのが手間に感じる」、「自分で直した方が早いのでは?」と億劫に感じられるかもしれません。
それでも、長く安心して暮らせるよう、根本的に原因を解決するため、専門業者によって雨漏り修理を依頼することは大切です。
コーキング剤の種類
コーキング剤にはいくつかの種類があり、種類ごとに特徴が異なります。DIYでコーキング処理を行う時には、自分で特徴を把握して選択しなければなりません。
DIYでは手軽に使える『1成分形』を使用することがほとんどです。
主なコーキング剤の種類は以下の通りです。
● シリコン系
● 変性シリコン系
● ウレタン系
アクリル系もありますが、ひび割れしやすく耐久性が低いため、現在はほとんど使われていません。
シリコン系コーキング剤
シリコン系コーキング剤は、ホームセンターで手軽に購入できるコーキング材。
サイディングの目地に使用されていることが多く、耐久性、耐候性に優れます。
耐水性・撥水性もあり、キッチンやお風呂などの水周りにも利用可能。
ただし、水だけでなく塗料もはじいてしまうので、塗装を行う箇所には不向きです。
変性シリコン系コーキング剤
シリコン系と名前は似ていますが、特徴の異なるコーキング材です。
塗装ができるため、主に外壁で使われており、水周りにも使いやすいコーキング剤です。
弊社エーストラスト含め、 多くの業者はこちらを活用しています。
ウレタン系コーキング剤
ウレタン系コーキング剤は耐久性弾力性が高い特徴があり、経年劣化により生じたモルタルのひび割れなどに適しています。もちろん塗装が可能です。
ただし、紫外線に弱い為、日光の当たる場所への使用には注意が必要。
外壁に使用する際には表面を塗装によって保護する必要があります。
雨漏り修理でコーキング処理を行う際の注意点
雨漏り修理を自分でコーキングしようとしても、対処できないケースや上手くいかなかった場合には逆効果となるケースもあります。
雨漏り修理をコーキング剤で自力で行いたい場合、きちんと注意点をおさえておきましょう。
コーキング処理だけでは対処できない場合がある
雨漏り修理はコーキング剤だけでは難しい場合があります。
屋根の瓦やスレートが割れている場合、腐食して穴が空いている場合には、屋根材の差し替えが必要です。屋根材の下の、ルーフィングシートや野地板の劣化が進行していれば、交換する必要もあります。
屋根の必要な隙間を塞がないよう注意する
屋根の雨漏り修理で、雨漏り周辺箇所の隙間をコーキング剤で塞がれていることがあります。「屋根に隙間があると、そこから水が浸入しそう」と感じられるかもしれません。
しかし、屋根には水が上手く抜けていくために必要な隙間も必要です。必要な隙間を塞ぐと逆効果となり、雨漏りを誘発する原因となることも。
高所での作業は危険
屋根の雨漏り修理は、高所の作業となるため危険が伴います。屋根にのぼれるからと、安易に自力で修理を行うと、大ケガをする原因になります。
無理をせず、専門業者へ依頼をしましょう。
雨漏りの主な原因
「コーキング剤を使えば、雨漏りは止まる」と考える方もいるかもしれません。
しかし雨漏りの原因は様々あり、根本的な修理を行うには、コーキング剤だけでは完全な雨漏り修理が難しい場合が多々あります。
● 屋根材の破損やずれ、ルーフィングの劣化など
● 外壁の割れや劣化
● 窓やサッシの劣化
● 排水不良によるもの
雨漏りを繰り返さないためにも、原因を正確に特定して、正しい雨漏り修理を行いましょう。
屋根材の破損やずれ、ルーフィングの劣化など
雨から家を守るために、屋根の中の2つの建材が機能しています。
まず1つ目は、屋根表面に見えているスレートや瓦などの屋根材です。
瓦やスレートなどの屋根材が割れたり、台風などでずれたり吹き飛ばされた場合には交換や補修が必要です。
2つめ目は屋根材の下にあるルーフィング。防水シートとも呼ばれます。
屋根材で避けきれなかった雨水はルーフィングを伝って排水されることから、見えない部分にある建材ですが、重要な役割があります。劣化すれば、機能しなくなるため交換する必要があります。
ルーフィングが最終的な屋根の雨水をはじきますが、屋根材がなければルーフィングの劣化が早まることから、どちらが欠けてもきちんと機能しません。
外壁の割れや劣化
外壁のひび割れや、コーキング剤の劣化によって雨漏りすることもあります。
普段のちょっとした雨だと気にならないけれど、大雨の時だけ雨漏りするようなケースもあるでしょう。
コーキングで一時的に対処できる場合もありますが、劣化が進んでいる場合、他の場所でも同様に雨漏りする可能性も。
劣化している箇所を全体的に修繕するとよいでしょう。
窓やサッシの劣化
窓やサッシ周り、屋根についている天窓もコーキングの劣化によっても雨漏りが発生し安い部分です。
定期的にメンテナンスを行うことで対策ができるため、屋根や外壁のメンテナンスと合わせて確認しておくと安心です。
排水不良によるもの
ベランダや雨樋の排水が詰まることで水があふれ、雨漏りにつながることもあります。
可能な部分は定期的に清掃を行い、雨樋などの難しい部分は異常を感じればきちんと点検を行いましょう。
雨漏り修理や点検は信頼できる業者に依頼する
雨漏りの修理や点検は、確かな知識や技術力のある専門業者へ依頼できると安心です。
間違った雨漏り修理を行なえば、わざわざ依頼したのに雨漏りが再発したり、被害が拡大してしまう可能性も。
信頼できる業者かどうかは、問い合わせ時の対応はもちろん、口コミの内容や施工実績を確認してみるとよいでしょう。
まとめ
雨漏り修理は早期の発見が大切ですが、自力でのコーキングだけで修理を終えるのは不安が残ります。
コーキングでの雨漏り修理は一時的な対応にとどめ、信頼できる専門業者に点検や修理をお願いできると安心です。
エーストラストでは”雨漏り診断士”がスピード感をもって、雨漏り修理にあたります。
大阪府で雨漏りにお悩みであれば、施工実績も豊富なエーストラストへ、お気軽にご相談ください。