防水テープを使った雨漏り修理を解説
2023/10/23
素人でも簡単にできる雨漏り修理として、防水テープを使った雨漏り修理が挙げられます。しかし、防水テープを使った雨漏り修理には、いくつかの注意点もあります。
そこで今回は、防水テープを使った雨漏り修理について解説します。
この記事を最後まで読んで、防水テープを使った雨漏り修理をマスターしましょう。
防水テープの種類と特徴
雨漏り修理で使用される防水テープには、さまざまな種類があります。ここでは、代表的な防水テープの種類とその特徴について解説します。
雨漏り修理に使用される代表的な防水テープは、以下のとおりです。
- ビニール製防水テープ
- アルミ製防水テープ
- ビットーメン製防水テープ
- シリコン製防水テープ
- 両面テープ
- 防水バンド
それぞれの防水テープについて、特徴を見ていきましょう。
1.ビニール製防水テープ
ビニール製防水テープは、ビニール製で柔軟性があり価格も安価です。ある程度の耐久性はあるものの、厳しい環境下や長期的な使用には向いていません。
2.アルミ製防水テープ
アルミ製防水テープは、表面がアルミニウム製なのが特徴で、耐久性があります。また、高音にも強く、耐候性にも優れています。
通気性があるだけでなく水も通さないため、さまざまな雨漏りの修理に対応できます。
3.ビットーメン製防水テープ
ビットーメン製防水テープは、アスファルトやビットーメンを主成分とし、屋根材や建築材料にも使用されています。耐久性が高く弾力性もあるため、雨漏りの修理に適しています。
4.シリコン製防水テープ
シリコン製防水テープは、シリコン素材を使用した防水テープです。柔軟性だけでなく耐候性にも強く、耐熱性もあるため屋根など高温の環境下にある雨漏り修理に向いています。
また伸縮性もあるため、雨漏り修理の汎用性が高い防水テープと言えます。
5.両面テープ
両面テープは、両面に粘着剤が付いているテープで、異なる材料同士を接合するのに適しています。防水性があるため、さまざまな雨漏り修理に使用されます。
6.防水バンド
防水バンドは幅広い部分や継ぎ目に適した防水テープで、柔軟性があり丈夫な素材でできています。屋根の雨漏り修理で多く使用されます。
防水テープの選び方
雨漏り修理に使用する防水テープは、修理箇所や材料の被害状況によって大きく異なります。そのため防水テープを選択する際は、修理する箇所の被害状況だけでなく、材料の耐久性や柔軟性なども考慮しなければなりません。
また、建物の各部位における今後のメンテナンススケジュールを踏まえて、広い視野で防水テープを選ぶことで建物全体の耐久性を保つことができます。
防水テープを使った雨漏り修理の方法
防水テープを使用した雨漏り修理は一般的な対処法であり、別途専門業者による本格的な修理が必要になる可能性もあります。しかし防水テープによる雨漏り修理の方法を把握しておくことは、決して無駄にはなりません。そこでここでは、防水テープを使った雨漏り修理の方法について解説します。
防水テープを使った雨漏り修理の方法は、以下のとおりです。
- 清掃
- 乾燥
- 防水テープの貼りつけ
- 圧着
- 雨漏りの確認と検証
それでは、個々の手順を簡単に見ていきましょう。
1.清掃
まずは、雨漏りの修理箇所を十分に清掃し、ほこりや汚れを取り除きます。防水テープの耐久性に影響するため、できるだけ表面をクリーンにしましょう。
2.乾燥
清掃が終わったら、次に雨漏りの修理箇所を十分に乾燥させます。修理箇所に水分が残っていると、テープの密着が弱くなる恐れがあります。
3.防水テープの貼り付け
雨漏りの修理箇所が十分に乾燥したら、必要な長さに防水テープを切ってしっかりと貼り付けます。この際、防水テープは平らに伸ばし気泡ができないように注意しましょう。
4.圧着
防水テープを貼り付けたら、しっかりと圧着します。防水テープの表面を平らでしっかりと密着していることを確認します。
5.雨漏りの確認と検証
防水テープによる雨漏り修理が完了したら、雨漏りが止まっているかを再度確認します。必要に応じて水掛テストを実施し、検証を繰り返しましょう。
防水テープの価格相場
防水テープの価格相場は、防水テープの種類や素材、ブランド、サイズによって大きく異なります。ここでは、代表的な防水テープの価格相場について解説します。
代表的な防水テープの価格相場は、以下のとおりです。
防水テープの種類 | 価格相場(1ロール) |
---|---|
ビニール製防水テープ | 100〜500円 |
アルミ製防水テープ | 500〜1,500円 |
ビットーメン製防水テープ | 1,000〜3,000円 |
シリコン製防水テープ | 1,000〜5,000円 |
両面テープ | 500〜2,000円 |
防水バンド | 1,000〜5,000円 |
なお、これらの価格は一般的なものであり、高品質なものや特殊な雨漏りに適した防水テープは高額になる可能性があります。また、大手ホームセンターやオンラインショップ、専門店などの販売元によっても価格が異なるため、購入前に販売元による価格のちがいを確認するとよいでしょう。
価格を比較する際は、製品の性能や保証内容、ブランドの信頼性などを考慮することが大切です。安価な防水テープが必ずしもコストパフォーマンスに優れているとはかぎらないため、雨漏り箇所や被害状況を踏まえて最適な防水テープを選びましょう。
防水テープを使った雨漏り修理の注意点
防水テープを使って雨漏り修理をする際は、いくつかの注意点を把握しておく必要があります。なぜならこれらの注意点をしっかり把握していないと、雨漏りを再発する恐れがあるためです。そこでここでは、防水テープを使った雨漏り修理の注意点を解説します。
防水テープを使った雨漏り修理の注意点は、以下のとおりです。
- 修理内容に適した防水テープの選定
- 十分な清掃と乾燥
- 修理後の定期的な点検
- 専門業者への相談
順番に見ていきましょう。
1.修理内容に適した防水テープの選定
防水テープを使って雨漏り修理をする際は、修理部位や被害状況に適した素材の防水テープを選びましょう。防水テープの選定を誤ると、雨漏りの再発にもつながりかねません。
2.十分な清掃と乾燥
修理箇所に防水テープを貼り付ける際は、事前に十分な清掃と乾燥が必要です。万が一汚れや残留物があると、防水テープの密着性が悪化するおそれがあります。
3.修理後の定期的な点検
防水テープを使った雨漏り修理では、修理後も定期的な点検を実施し、防水テープの状態や雨漏りの再発を確認することが重要です。点検の際、防水テープに剥がれや劣化が見られた場合には、すみやかに対処しましょう。
4.専門業者への相談
防水テープを使った雨漏り修理は、応急処置の意味合いが強く、雨漏りの長期的な解決策ではありません。そのため防水テープによる雨漏り修理で雨漏りが止まったとしても、専門業者に相談して別途修理が必要かどうかのアドバイスをもらうとよいでしょう。
防水テープ以外の雨漏り修理アイテム
雨漏り修理で使用できるアイテムは、防水テープ以外にもあります。そこでここでは、防水テープ以外の代表的な雨漏り修理アイテムを解説します。
防水テープ以外の代表的な雨漏り修理アイテムは、以下のとおりです。
- 雨漏り補修スプレー
- 雨漏り補修シート
- コーキング材
それでは、簡単に見ていきましょう。
1.雨漏り補修スプレー
雨漏り補修スプレーは、液体の密封剤などが圧力で噴射されるスプレー型の雨漏り修理アイテムです。広い範囲に均一に塗布できるため、だれでも簡単に使用できるというメリットがあります。
しかし一方で、室内や風のない場所での使用が望ましかったり、十分な乾燥時間の確保が必要だったりするため、使用する際は注意しましょう。
2.雨漏り補修シート
雨漏り補修シートは、防水性のある柔軟なシートです。剥がして貼るだけのシンプルな作業なため、汎用性の高さがメリットです。
なお、雨漏り補修シートを使用する際は、目的に合ったシートの選定が欠かせません。また、シートを貼り付ける際に、気泡が入らないよう注意を払うことも忘れないようにしましょう。
3.コーキング材
コーキング材を使った雨漏り修理では、コーキングガンを使用して継ぎ目や隙間を密封します。
修理箇所や被害状況に適したコーキング材の選定に加えて、施工には多少の慣れが必要とされます。また、コーキング材は水分が天敵になるため、あらかじめ修理箇所を十分に乾燥させておきましょう。
まとめ
今回は、防水テープを使った雨漏り修理について解説しました。
防水テープを使った雨漏り修理は汎用性の高さが特徴ですが、使用にあたっては注意点が多く、場合によっては雨漏りの再発を招くおそれもあります。
雨漏りの再発を防ぐためには、雨漏り修理の専門家による点検やアドバイスが欠かせません。
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