天井からの雨漏りの原因と修理方法
2023/01/25
「天井から雨漏り…」そんな光景を目にしたら、不安を抱えることでしょう。多くの方は「屋根が原因?」と思いがちですが、実は雨漏りの原因は屋根だけではありません。外壁、サッシ、ベランダなど、見えない場所にも潜んでいることがあるのです。
大切なのは、雨漏りの原因を正確に特定し、根本的に解決すること。一時的な修理では再発のリスクがあり、放置すれば建物の劣化や被害の拡大を招いてしまいます。
この記事では、天井からの雨漏りの原因や適切な修理方法についてわかりやすく解説します。天井の雨漏りでお困りの方、ぜひ最後までお読みいただき、安心につながる一歩を踏み出してください。
天井で雨漏り修理が必要な状態
天井で雨漏り修理が必要な状態は、以下のような例があげられます。
・天井から水が落ちてくる
・天井にシミやカビがある
・天井のクロスがはがれてくる
・天井板が反っている
・天井に穴が開いている
上記のような雨漏りの症状がみられたら、雨漏り修理を行いましょう。
天井のクロスや板の貼り替えも必要ですが、まずは雨漏りが発生している箇所の特定が必要です。
目につく天井部分だけを補修しても、雨漏りしている箇所の修理を行なわなければ、再び雨漏り被害が発生します。
天井で雨漏り修理が必要となる主な原因
天井で雨漏りが起きる原因は、屋根の不具合だけではありません。
雨漏りには以下のような原因が考えられます。
・屋根の劣化や破損
・外壁のひび割れや継ぎ目
・サッシ部分
・ベランダ
上記は主な一例であり、この他にも天井の雨漏り修理が必要となるケースは様々あります。
正確な原因を特定するために、雨漏り修理のプロに依頼できるとよいでしょう。
屋根の劣化や破損
屋根には様々な種類がありますが、共通するのは劣化や破損によって雨漏りが発生するケース。
台風被害によって屋根材が破損し、雨漏りが引き起こされる場合も多々あります。
瓦屋根であれば漆喰の劣化も原因です。
漆喰は剥がれたり崩れたりすると、瓦と瓦の隙間から雨水が屋根内部に浸水する場合も。
浸水した雨水が建物内部を腐食させ、天井の雨漏りを引き起こす可能性があります。
金属屋根であれば、腐食による穴あきも原因の一つです。
この他、棟板金の劣化や天窓からの雨漏りも考えられます。
外壁のひび割れや継ぎ目
外壁からの雨漏りは、屋根からの雨漏りと比較すると、症状の進行が遅い傾向にあります。
垂直に落ちてくる雨は、外壁にあたりづらいためです。
横殴りの雨や、台風時などに被害が発生しやすいでしょう。
モルタル外壁では、ひび割れによって雨水が住宅内部に浸水する場合があります。
また、サイディングやタイル外壁の、継ぎ目に使われている『シーリング』は紫外線で劣化します。
シーリングが劣化するとひび割れや、はがれの症状がみられるでしょう。
外壁材の隙間から雨水が浸入し、雨漏りを引き起こす原因となります。
サッシ
窓サッシの周りにもシーリングが充填されています。
サッシ周りのシーリングが劣化した場合にも雨漏り修理が必要です。
天窓がある場合、屋根と天窓どちらが原因の雨漏りなのか分かりづらいもの。
雨漏り修理の経験豊富な専門業者に、きちんと原因を確認してもらえば安心です。
ベランダの継ぎ目や笠木
取り合い部とよばれる、ベランダと住宅部分の継ぎ目でも雨漏りは発生します。
取り合い部がシーリングで充填されていると、劣化による隙間で雨漏りが発生する可能性があります。
また、取り合い部をアンカーボルトで固定している場合、風や地震などで外れかかっていれば、雨漏りの原因となります。
さらに、ベランダの手すりをカバーする『笠木(かさぎ)』の破損や劣化にも注意が必要です。
笠木が破損したり、浮き上がって隙間ができていると、雨水がベランダの壁の中に入り込むことも。
侵入した水は壁を伝って住宅内部に染み、1階天井部分に雨漏りの症状がみられるケースもあります。
天井の雨漏り修理の方法
天井の雨漏り修理は、以下の順序で行います。
・雨漏りの原因特定
・雨漏り修理
・天井など被害箇所の貼り替え
雨漏り修理を自力で行う場合、応急処置としてください。
原因特定や修理がうまくいかなければ、何度も雨漏りを繰り返すことになります。
建物内部の腐食が進み二次被害につながる可能性もあるため、被害が拡大する前に雨漏り修理のプロに任せるのがよいでしょう。
雨漏りの場所特定
まず、雨漏りの場所を正確に特定することが重要です。
雨の浸入場所は、一か所だけとは限りません。
自力で調査する場合は、『目視』または『散水』にて調査が可能です。
目の届く範囲の屋根や外壁、窓回りを見て、浸水の原因となる破損部分や隙間を探しましょう。
原因とみられる箇所に実際に水をかけ、被害を確認する方法もあります。
この他、専門業者では必要に応じて、解体調査や赤外線サーモグラフィーなどの専門器具を使った調査を行なって原因を特定しています。
雨漏り修理で応急処置
天井から雨漏りが発生した場合、以下の雨漏り修理が応急処置として考えられます。
・防水テープの使用
・コーキング
この他、ブルーシートで雨漏り箇所を覆う応急処置も有効です。
防水テープの使用
防水テープを雨漏りの原因箇所に貼ることで、一時的に被害を軽減できます。
特別な工具が必要なく、手軽に取り入れられる応急処置方法です。
ホコリや砂などの汚れがついた状態では、テープの粘着性能が低下するため注意が必要です。
また、原因箇所を乾燥させた状態で貼る必要があります。
コーキング
屋根や外壁、サッシなど、コーキングによって応急処置が可能です。
コーキングを行う手順
1. 古いコーキング剤をカッター等で取り除く
2. 補修箇所のまわりをマスキングテープで養生
3. プライマーを塗布する
4. コーキング剤を流し込む
5. ヘラなどを使って均一にする
6. すぐにマスキングテープを剥がす
コーキングは「隙間を埋めればよい」と思われがちですが、中には雨を排水するのに必要な隙間もあります。
間違った施工を行えば、さらに雨漏りを促す原因になるでしょう。
一時的にコーキング処置を行い、雨漏り専門業者に確認してもらえると安心です。
天井など被害箇所の貼り替え
天井のクロスや板、壁や床に被害があれば、あわせて貼り替えが必要です。
根本的に雨漏り修理が出来ていなければ、雨漏りが再発する可能性があります。
自力で雨漏り修理をした場合、雨漏り被害の再発がないことを確認してから貼り替えを行いましょう。
天井の雨漏り修理は自力で可能?
応急処置であれば、自力でも天井の雨漏り修理が可能です。
ただし原因を特定し、根本部分から修理を行うことは、初心者にとって難しいでしょう。
自力で修理できたと思っていても、建物内部で被害が進行している可能性もあります。
きちんと雨漏り修理が出来ていなかったり、雨漏り修理を怠ってしまったりすると、以下のような二次被害が発生します。
・木材の腐食
・金属のサビ
・シロアリやカビの発生
被害の拡大を防ぐために、雨漏り修理の専門業者へ依頼することをおすすめします。
【関連記事】雨漏りの放置は危険!雨漏りによる二次被害に注意しよう
雨漏り修理を依頼する業者の選び方
天井の雨漏り修理を依頼するにあたって、業者選びは大切です。
きちんとした施工ができなければ、雨漏りが再発する可能性があります。
雨漏り修理の業者選びの際に、以下のポイントを確認しましょう。
・雨漏り修理の施工実績が多数ある
・迅速な対応ができる地域の専門業者である
・雨漏りの状態、雨漏り修理の経過を説明できる
正しい知識と技術を持った業者であることはもちろん、雨漏り修理は迅速な対応も求められます。
お住まいの地域に根差した、すぐに駆けつけられる体制が整っている業者へ依頼できるとよいでしょう。
まとめ
天井からの雨漏りの原因は様々。そして、原因は複数みられる場合もあります。
自力で完璧に雨漏り修理を行うことは困難です。
天井の雨漏りを見つけたら、お早めに専門業者へ雨漏り修理を依頼し、被害の拡大を防ぎましょう。
エーストラストでは、雨漏りを正確・的確に診断する「雨漏り診断士」が在籍し、確かな知識と技術で雨漏り修理を行います。
大阪での雨漏り修理のご依頼は、エーストラストにお任せください。
【エーストラストでおこなった天井からの雨漏り修理】