スーパーガルテクトとはどんな屋根材?特徴や注意点を解説
2022/12/29
屋根のリフォームを検討する中で、屋根材を調べていると『スーパーガルテクト』が気になるという方も多いのではないでしょうか。
スーパーガルテクトは性能も耐久性も高いことから近年人気があり、エーストラストでも最もおすすめの屋根材です。
屋根材を決める時には、性能や予算などあらゆる面を考慮する必要があり、“最適な屋根”はお客様ごとに異なります。
スーパーガルテクトの特徴や採用する時の注意点を確認し、自分にぴったりの屋根材選びにお役立てください。
スーパーガルテクトの特徴
スーパーガルテクトは、性能がすぐれていることはもちろん、歴史ある外装材メーカーから製造販売されており、信頼性の高い商品です。
主な特徴として、以下の5つが挙げられます。
- ● スーパーガルテクトシリーズは全部で3種類
- ● しっかりとした長期保証
- ● 耐震性・耐久性・断熱性に優れる
- ● 長期的なコストパフォーマンスに優れる
- ● 金属外装材No.1ブランドのアイジー工業から販売
- ● 施工性に優れる
それぞれの特徴を確認してみましょう。
スーパーガルテクトシリーズは全部で3種類
スーパーガルテクトシリーズには、3つの商品があります。
- ● スーパーガルテクト
- ● スーパーガルテクトC
- ● スーパーガルテクトフッ素
手狭な現場でも扱いやすくした商品が『スーパーガルテクトC』、塗膜の耐久性をより高めた商品が『スーパーガルテクトフッ素』です。
カラーバリエーションや保証内容がそれぞれ異なります。
カラーバリエーションが豊富なのはスーパーガルテクトで、全6種類から選べます。
- ● シェイドブラック
- ● シェイドブルー
- ● シェイドブラウン
- ● シェイドモスグリーン
- ● シェイドチャコール
- ● シェイドワインレッド
画像出典:スーパーガルテクト|アイジー工業株式会社
それぞれ落ち着いた色味であり、『ちぢみ塗装』によって質感を高め、意匠にもこだわっています。
スーパーガルテクトフッ素もブラックとブラウンから選べますが、上記のちぢみ塗装とは異なる質感、色味の屋根材です。
しっかりとした長期保証
スーパーガルテクト、スーパーガルテクトCの保証は以下の通りです。
- ● 塗膜15年保証
- ● 赤さび20年保証
- ● 穴あき25年保証
耐震性・耐久性・断熱性に優れる
スーパーガルテクトは1㎡当たり5㎏ほどの重量で屋根内の中では軽量です。
これは、スレート屋根に比べて約1/4、和瓦屋根に比べて約1/10の重さであり、耐震性の向上にも繋がります。
また、スーパーガルテクトは、ガルバリウム鋼板をさらに進化させた『超高耐久ガルバリウム』を採用しているため耐久性に優れています。ガルバリウム鋼板にマグネシウムを添加することで、防錆力を強化。錆にも強いので、塩害地域の住宅にもぴったりです。
加えて、遮熱性と断熱性も強化した屋根材であり、特に夏場の暑さに強い特徴があります。
長期的なコストパフォーマンスに優れる
価格の安いスレート材と比較すると、スーパーガルテクトの施工コストは高くなります。
しかし、長期的なランニングコストを考えると良い選択となるでしょう。
耐久性が高いためメンテナンスの間隔が長く、居住している間は屋根の遮熱性と断熱性によって冷暖房費のコスト削減につながります。
省エネ性能も向上することで、環境にも優しい住宅となるでしょう。
金属外装材No.1ブランドのアイジー工業から販売
スーパーガルテクトは、アイジー工業株式会社から販売されている金属製の屋根材です。販売元のアイジー工業は、金属屋根材と外壁材の開発・製造・販売を主な事業として行なっている企業。長い歴史があり、金属外装材No.1ブランドとなっています。
信頼と実績のある企業で製造・販売されており、ご利用いただくのにも安心です。
スーパーガルテクトシリーズを開発したことにより、令和4年度には文部科学大臣表彰を受賞しました。
スレート屋根の課題である耐久性の低さ、金属屋根のゆがみや施工性の低下、防水性の問題を解消した商品として評価されています。
アイジー工業のスーパーガルテクト公式ページはこちらをご覧ください。
施工性に優れる
施工性に優れ、軽量でさらに丈夫であることから、災害時の復興支援にも貢献している屋根材です。
施工を確実にできることで、優れたスーパーガルバリウムの性能をしっかりと発揮できます。
屋根の葺き替えだけでなく、カバー工法にも最適です。
スーパーガルテクトを屋根に採用する時の注意点
スーパーガルテクトは性能が良いことからメリットも多くおすすめできる屋根材です。しかし、採用するにあたって注意する点もあります。
- ● 施工費用がスレート屋根と比べると高い
- ● デザインの“種類”は乏しい
- ● 地域によっては保証の対象外となる
- ● 勾配の制限がある
これらの注意点をふまえた上で、納得して選択しましょう。
施工費用がスレート屋根と比べると高い
スーパーガルテクトは性能の高い屋根材であるため、屋根材自体の価格が高いです。
例えば、ケイミュー株式会社から発売されているスレート屋根の『コロニアルグラッサ』と比較すると、スーパーガルテクトが8,190円/㎡(税抜き)であるのに対し、コロニアルグラッサは約4,242円/㎡(税抜き)と約2倍の価格であることが分かります。
長期的にみるとコストパフォーマンスに優れていますが、施工費用を抑えたい場合には不向きとなるでしょう。
近い将来建て替えを予定している場合のリフォームでは、費用面でおすすめできません。
「性能の良い金属屋根を採用したいけど、費用はもう少し抑えたい」という場合には、ニチハ株式会社の横暖ルーフシリーズもおすすめです。
デザインの“種類”は乏しい
スーパーガルテクトはちぢみ塗装を採用し、意匠性にも優れた屋根です。
しかし、そのデザインは画一的。
「豊富なデザインから選びたい」「屋根にも可愛らしいさが欲しい」「個性的な屋根にしたい」といった希望を重視する場合には向きません。
例えば、複数のカラーを組み合わせたマーブル調の色合いや、屋根材の丸みを活かした可愛らしい雰囲気は、スーパーガルテクトでは表現できません。
スーパーガルテクトは、『スタイリッシュ』や『シンプル』な住宅によく似合うでしょう。瓦屋根からの葺き替えも多いので、昔ながらの住宅にも違和感なくなじみます。
地域によっては保証の対象外となる
スーパーガルテクトは、錆びに強く耐食性にも優れていることから、塩害地域の屋根におすすめです。
しかし、錆びに強いからといって、塩害による影響が全くないわけではありません。
海岸線から500m以内の地域や塩害地域とされている立地で使用した場合には、保証の対象外である点に注意しましょう。
最深積雪量の平均値がおおむね30cm以下の地域で使用することが推奨されています。
積雪地域では、溶けた雪が屋根のつなぎ目から住宅内部に侵入する『すが漏れ』の可能性があるとされています。
また、落雪による塗膜の磨耗及び損傷や凍結防止剤による塩害は、保証の対象外となっています。
勾配の制限がある
スーパーガルテクトは、2.5寸以上の勾配で使用する商品です。適合しなければ、採用できません。
屋根が比較的緩やかなつくりであれば、採用できるかどうか確認してみましょう。
まとめ
スーパーガルテクトはガルバリウム鋼板を使用した屋根材の中でも特に耐震性・耐久性・断熱性など各種の性能が高い屋根材です。弊社でも多数の施工実績があり、多くのお客様に選ばれています。
屋根修理やリフォームを機に、耐久性や省エネ性能を高めたい場合に検討されるとよいでしょう。
長期的なコストパフォーマンスにも優れていますが、スレート屋根よりもコストが高い、デザインの“種類”は乏しいという注意点があります。
お客様のご要望に合わせてぴったりの屋根材をご提案いたします。
大阪府で屋根のリフォームをお考えであれば、エーストラストにお気軽にご相談ください。
スーパーガルテクトなど、お客様のご希望に合わせた屋根材をご提案いたします。