シーリングライトに水が溜まる原因は?対処法と予防策を解説
2023/11/27
シーリングライトに水が溜まるといったトラブルにお困りの方もいるのではないでしょうか。
室内に水が溜まること自体が不安な要素ではありますが、電気が流れる照明器具の内部に水が溜まるのはとても不安に感じますし、早急に解決したいトラブルですね。
この記事では、シーリングライトに水が溜まる原因と対処法についてご紹介します。
シーリングライトに水が溜まったまま放置するリスクや予防法についても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
シーリングライトに水が溜まる5つの原因
シーリングライトに水が溜まる主な原因としては、次の5つが挙げられます。
順番に見ていきましょう。
屋根からの雨漏り
まず一つの目の原因として考えられるのは、屋根からの雨漏りです。
特に陸屋根といって屋根が平らになっている場合は、屋根に傾斜がないため雨水が溜まりやすくなります。
とはいえ、施工する時点でこのようなリスクは分かっているため、雨漏りがしないよう防水工事が施工されており、陸屋根だからといって必ずしも雨漏りするわけではありません。
しかし、経年劣化などにより防水の目的で使われている防水シートや野地板などが腐食することで、防水効果は徐々に失われます。
防水効果が失われると建物内に雨水などが侵入、徐々に天井裏にまで伝うようになり雨漏りを引き起こします。
また、雨が降っていなくても時間差で雨漏りが起こるケースもありますので、早急に現地調査を行うべきだといえるでしょう。
▷参考記事:天井からの雨漏りの原因と修理方法
バルコニーからの雨漏り
上階にバルコニーを設置されている建物では、バルコニーからの雨漏りが原因でシーリングライトに水が溜まることがあります。
元々バルコニーの床には防水シートが設置されており、雨が降っても雨水の侵入を防ぐことが可能です。
しかし、経年などの理由で防水シートの劣化が進むと防水効果が失われてしまうため、バルコニーから天井裏に雨水が侵入し、その結果、シーリングライトに水が溜まるといったトラブルが起こることがあります。
シーリングライトの上部にバルコニーが位置している場合には、バルコニーからの雨漏りが原因で起こっている可能性が高くなりますので、早急に業者に調査を依頼されることをおすすめします。
外壁材からの雨漏り
雨漏りというと、屋根やバルコニーなどのような上部から起こるトラブルといったイメージを持たれがちですが、外壁が原因によって起こる雨漏りも少なくありません。
外壁にひび割れが起こっている場合や、コーキングの劣化によってすき間が生じている場合などについては、雨水が外壁を伝うことで建物内部に侵入し、雨漏りを発生させることがあります。
この場合、上階に限らず下の階でも起こることが多いうえ、雨が降っていなくても時間差で発生するケースもあります。
外壁材からの雨漏りが原因でシーリングライトに水が溜まっている場合、雨水が建物内部を移動して起こるため、被害が大きくなりやすいです。
▷参考記事:外壁から雨漏りが起こる理由と対処法
給排水管からの水漏れ
雨漏り以外に考えられる原因の一つとして、給排水管からの水漏れが挙げられます。
水が溜まっているシーリングライトが設置してある部屋の上階に浴室やトイレなど水回り設備がある場合、配管からの水漏れが起こっている可能性が高いでしょう。
また、天候を問わず晴れた日が続いていてもシーリングライトに水が溜まる場合には、配管からの水漏れを疑い、業者に調査を依頼されることをおすすめします。
結露によるもの
シーリングライトに水が溜まるトラブル以外にも、室内に結露が大量発生している場合は、天井やシーリングライトの内部にも結露が発生し、水が溜まることがあります。
結露は、家の中の暖められた空気が屋根裏に上昇した際、外気の低い温度によって急激に冷やされることで発生します。
結露が原因でシーリングライトに水が溜まっている場合は、柱などの木材や断熱材にも水分が多く発生するため腐食させる可能性が高まりますので、建物内部に腐食がないか専門業者に点検を依頼すると安心です。
シーリングライトに水が溜まっている時の対処法
シーリングライトに水が溜まっていることが発覚したら、早急に対処したいですね。
ここからは、シーリングライトに水が溜まっている時の対処法について、ご紹介していきます。
応急処置を行う
シーリングライトに水が溜まっていることに気づいたら、これ以上の被害を防ぐためにも応急処置を行います。
まずは、電気のスイッチを切りましょう。修理が終わるまでは、電気のスイッチは入れないようにしてください。
次に、シーリングライトから水が垂れている状態であれば、下にバケツを用意して垂れてくる水を受け止められるよう設置しましょう。
バケツの底にタオルや新聞紙を敷くと水跳ねを防げるためおすすめです。また、周辺にある家具の移動やカーテンを取り外すこともポイントになります。
さらに、ブルーシートなどがある場合は、水が垂れている周辺に覆うことで被害の拡大を防げます。
水が溜まっているシーリングライトに触れたり、取りはずしたりするのは絶対に止めましょう。水が付着した照明器具に触れることで感電などのリスクがあり大変危険ですので、ご注意ください。
業者に調査を依頼する
シーリングライトに水が溜まっている場合は、感電などのリスクを防ぐためにも自分で何とかするのではなく、必ず業者に調査を依頼しましょう。
専門業者に調査を依頼することで、シーリングライトに水が溜まる原因を見極め、解決を図ることができます。
なお、雨漏りの調査は屋根業者や外壁塗装業者、雨漏り修理業者、建築した住宅メーカーなどに依頼するのが一般的です。
必要に応じた修理を依頼する
専門業者に調査によってシーリングライトに水が溜まる原因を突き止めたら、必要に応じた修理を依頼しましょう。
場合によっては高額になってしまうこともありますが、放置しておくと状態はさらに悪化するとともに、修理費用もさらに高額になってしまいます。
これ以上の被害を防ぐためにも、必要に応じた修理を行うことが重要です。
分譲マンションの共有部分は管理組合に相談
シーリングライトに水が溜まっている場合には、速やかに業者に調査を依頼し必要に応じて修理を行うことが重要ですが、分譲マンションで同様のトラブルが起こった場合には、トラブルが起こっている場所によって対処の仕方が異なります。
例えば、分譲マンションの玄関やエントランス、廊下や、階段、エレベーターなどの共有部分のシーリングライトに水が溜まっている場合、まずは管理組合に相談しましょう。
共有部分でのトラブルは管理組合の責任となるため、個人の判断で修理などを行ってしまうと後々、トラブルの原因となりますので注意が必要です。
賃貸物件の場合は、オーナーまたは管理会社へ連絡
賃貸物件にお住まいの場合、物件のトラブルの発生場所を問わずシーリングライトに水が溜まっていることに気づいたら、オーナーや管理会社に連絡しましょう。
基本的に賃貸物件でのこのようなトラブルは、オーナーや管理会社が修繕する義務があります。
また、勝手に修理を行うことで退去時にトラブルになることもありますので、必ずオーナーまたは管理会社に相談してください。
修理を業者に依頼するときの注意点
シーリングライトに水が溜まっている場合は、専門業者に修理を依頼する必要があります。
専門業者に修理を依頼する際には、以下の3つにご注意ください。
調査報告書があるか
修理を業者に依頼する際にまずは現地調査を行いますが、調査の結果を示す「調査報告書」の提示を求めましょう。
「シーリングライトに水が溜まる原因は何か」、「どのような状態で雨漏りが起こっているか」など、調査結果を書面に残してもらうことで再発などのリスクを減らすことがあります。
万が一、業者から調査報告書の提示を拒否された場合は、虚偽の調査を行っている可能性もあるため、他の業者に依頼した方が安心です。
見積書の内訳が細分化されているか
原因に基づき修理を行う際、見積書の内訳や金額について入念にチェックしましょう。
業者によっては工事内容を簡単に記載し、数量や金額を「一式」として明記している場合があります。
しかし、一式にしてしまうと詳細が分からないうえ、場合によっては金銭トラブルを招く恐れもあるでしょう。
見積を取る際には、内訳や金額が細分化されているか、また、数社から相見積もりを取り金額の相場を把握したうえで依頼すると安心です。
アフターフォローがあるか
業者に修理を依頼する際には、アフターフォローの有無についても事前に確認を取っておくと安心です。
雨漏りは再発するリスクのあるトラブルの一つで、例え腕の良い職人が修理したとしても、再発する可能性はゼロではありません。
アフターフォローが充実した業者であれば、万が一、再発が起こっても対処してもらうことができますので、アフターフォローのある業者を選ぶことをおすすめします。
シーリングライトに溜まった水を放置することで生じる4つのリスク
シーリングライトに水が溜まったら、速やかに業者に依頼して調査・修理を行う必要があります。
万が一、修理をせずに放置してしまったらどのようなリスクがあるのか、ご紹介します。
考えられるリスクは、以下の4つです。順番に見ていきましょう。
ショート・漏電事故
シーリングライトに水が溜まっている状態で起こる可能性のあるリスクとして、ショートや漏電事故が挙げられます。
万が一、ショートや漏電事故が発生した場合には、停電が起こることだけでなく、感電や火災など重大事故に発展する恐れもあります。
シーリングライトに水が溜まっている場合はもちろん、一度でもこのような症状が現れた場合には、修理を行うまで電気を入れないよう注意しましょう。
建物内部の腐食
シーリングライトに水が溜まる原因が、雨漏りや結露だった場合、そのまま放置してしまうと建物内部の木材などが腐食する可能性が高まります。
柱や壁などの構造材が腐食してしまうと、建物の耐久性や耐震性も低下するため、万が一の場合には倒壊などのリスクが高まりとても危険です。
▷参考記事:雨漏りの放置は危険!雨漏りによる二次被害に注意しよう
シロアリの発生
雨漏りや結露によってシーリングライトに水が溜まっている場合、建物内部の腐食に加え、シロアリが発生する可能性も高まります。
シロアリは湿った木材を好むため、雨漏りの被害を受けた建物内部の木材は絶好の住処となります。
万が一、シロアリが発生した場合も、建物の耐久性や耐震性が低下し、万が一の場合には倒壊などのリスクが高くなります。
▷参考記事:雨漏りの放置はシロアリの原因に!対処法や予防策を解説
健康被害の可能性
雨漏りや結露などが原因でシーリングライトに水が溜まっている場合、構造材の腐食やシロアリ被害に加え、住人の健康被害が起こる可能性もあります。
雨漏りや結露によって壁の内部に湿気が溜まると、カビが発生しやすくなります。
さらに、湿度80%以上かつホコリが多い場所では、カビの活動も活発になります。
このように建物内部に発生したカビは、住人の皮膚疾患や呼吸器疾患などのリスクを高め、場合によっては命に関わる可能性もあるのです。
建物内部のトラブルは目に見えにくいため、シーリングライトに水が溜まっている場合には、建物内部の状態も調査してもらうと安心です。
▷参考記事:雨漏りによる健康被害にはどんなものがある?
シーリングライトに水が溜まらないよう予防する方法
シーリングライトに水が溜まった状態を放置すると様々なリスクが生じます。そのため、シーリングライトに水が溜まらないよう予防することも重要です。
シーリングライトに水が溜まらないよう予防するには、次の2つを実施されると良いでしょう。
屋根や外壁の定期点検を受ける
シーリングライトに水が溜まる原因の一つとなる雨漏りは、早い段階で発見するのが難しいトラブルの一つです。
しかし、建物は築年数と共に経年劣化するため、何もせず防ぐことは難しくなります。
そのため、屋根や外壁などの点検を定期的に受けることをおすすめします。
点検ペースは屋根材や外壁材などの種類によって異なりますが、専門業者に定期的な点検をしてもらうことで、被害を最小限に抑えることができますし、コストも抑えることができます。
定期的に配管のセルフメンテナンス実施する
シーリングライトに水が溜まるもう一つの原因である給排水管からの水漏れは、定期的に配管のセルフメンテナンスを実施することで予防できます。
排水管の接合部に緩みや劣化などがないか、定期的に触れて点検しておきましょう。
緩みが見られる場合は緩みを解消したり、自分で実施するのが不安であれば業者に依頼するのもおすすめです。
また、使用頻度によって異なりますが、配管は10~15年程で劣化により水漏れが発生する可能性が高まりますので、築10年を過ぎたら業者に点検を依頼するのもおすすめです。
まとめ
シーリングライトに水が溜まるトラブルは、雨漏りや水漏れ、結露によって起こります。
自分で修理することは難しく根本的な原因を取り除かない限り改善されないため、調査の段階から専門業者に依頼し、修理してもらう必要があります。
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