カーポート屋根の修理方法について解説
2022/12/27
雨や雪、落下物、紫外線から車を守るカーポート。天気が優れない日にも乗降車しやすく、導入している住宅も多いでしょう。 カーポートの屋根修理は、部分的な修理から全体の交換まで、傷み具合に合わせて行います。 修理箇所が小さいと「費用を抑えるため自力で行いたい」と考えられるかもしれません。
しかし難しい作業は仕上がりに不安が残り、高所で作業する屋根修理は危険が多いため、専門業者に任せられると安心です。 カーポートに使われるパネルの種類や屋根修理方法、注意点、専門業者の選び方をお伝えします。 火災保険を利用して費用が抑えられるケースもあるので確認してみましょう。
カーポートの屋根修理はDIYできるか
DIYでカーポートの屋根修理を行う場合、作業に慣れている方でなければ、見た目や性能面の仕上がりに不安が残るでしょう。 高所での作業となるためケガの危険も伴い、撤去した古い屋根材を廃棄する手間もかかります。 DIYを行う前に、上記のリスクをしっかりと理解しておきましょう。結局上手くいかずに業者に依頼するとなれば時間も費用も余分にかかってしまいます。
難しいと感じるようであれば、カーポートの屋根修理は専門業者へ依頼することをおすすめします。
カーポートの屋根修理で使われるパネルの種類
カーポートの屋根修理には、以下の4つの種類の屋根材が使用されています。
● ポリカーボネート
● 熱遮断FRP
● アルミ板
● スチール折板
現在の主流は『ポリカーボネート』と呼ばれる屋根材です。 昔は塩化ビニル製の波板もよく使われていました。 ホームセンターでも入手しやすく、軽くて扱いやすい素材ですが、耐久性が低い特徴があります。 破損個所の応急処置にとどめ、使用するとよいでしょう。
ポリカーボネート
平板または波板タイプのものがあります。価格が手ごろですが、耐衝撃強度に優れる素材です。 太陽光を透過しながらも、紫外線をほぼ100%カット。紫外線は車体の色あせの原因となるため、車の保護にも役立ちます。
熱遮断FRP
太陽光に含まれる熱線(赤外線)は、物体に熱を伝えます。 熱遮断FRPは、熱線をカットすることで、夏場の車内の暑さ対策にも有効です。 防火性を高めた商品もあります。
アルミ板
防火性があり太陽光を100%カットします。 透過性がないため、カーポートの下が暗く感じられるでしょう。 スタイリッシュでシンプルなデザインになります。 耐荷重性は低いので積雪地域には向きません。
スチール折板
積雪地域には、耐荷重性に優れたスチール折板もおすすめです。 耐食性・遮熱性にも優れますが、太陽光を通さないためカーポート下は暗くなりがちです。
カーポートの屋根修理・その他修繕
カーポートの修理箇所は主に5つに分けられます。
1. 屋根修理
2. 支柱の修理・交換
3. アルミサッシ枠の交換
4. 全体交換
5. 基礎工事
それぞれの修理箇所をご紹介いたします。
カーポートの屋根修理
カーポートの屋根に穴が開いたり、強風で吹き飛ばされたりした場合には修理が必要です。 一部分のみの屋根修理もできますが、全体が劣化している場合には続けて別の被害が出る可能性があるため、屋根の全交換をおすすめします。
屋根やパネルは常に紫外線にさらされるため、10年ほどで劣化症状が出ることも。 ひび・割れなどの症状があれば、被害が広がる前に修理を検討しましょう。
支柱の修理・交換
支柱に少し傷が入った程度であれば、スプレーや補修液でも修繕可能です。 衝撃で曲がってしまったり、ぐらつきがみられるようであれば、支柱を交換した方が良いでしょう。場合によっては全体を買い替える必要も。交換する場合には、支柱の根元から掘り起こし屋根を解体して、再度組み立てられます。 掘り起こした地面の処理もあるため、支柱以外の作業部分でも施工費用が必要です。 交換の判断に迷う場合には、一度専門業者に点検してもらうとよいでしょう。
アルミサッシ枠の交換
アルミサッシ枠の修理・交換のみなら、比較的大きな費用はかからないことが多いです。 交換用のパーツが生産されていない場合には、カーポート全体を交換するケースも。 アルミサッシ枠が曲がっている場合には、屋根もダメージを受けているかもしれないので注意しましょう。
全交換も検討する
部分修理ができない場合や、カーポート全体の劣化が激しい場合には、全交換を検討してみましょう。 交換費用は採用するカーポートの大きさやグレード、屋根材の種類によって変わります。
基礎工事
カーポートが傾く場合には、“基礎の施工不良”が考えられます。 カーポートに定められた「基礎寸法」を守り施工ができる、信頼のおける業者に工事を依頼しましょう。
カーポートの屋根修理やその他修繕に関する注意点
カーポートの屋根修理や交換など行う場合に気をつけたいポイントは以下の2点です。
● 地域特性に合った製品を選ぶ
● 実績のある地域の業者を選ぶ
耐久性を向上させ、適正価格で施工を行うことで、カーポートの長期的なメンテナンスコストを抑えられます。
地域特性に合った製品を選ぶ
カーポートは、居住地に適した製品を選びましょう。 積雪の多い地域では耐荷重性に優れた屋根材や、雪が落ちやすい形状の屋根、柱が両側について安静しやすいタイプのカーポートがおすすめです。 積雪・強風地域に特化した商品が多数あります。
道路からの視線が気になる立地であったり、横からの雨風や太陽光が気になるようであれば『側面パネル』を新しく採用してみるのもよいでしょう。
この他、塩害地域では、耐食性に優れた素材選びも大切です。 カーポートの屋根修理をしながらも、地域の気候に合わせた商品を選べば、より使いやすく耐久性の高いカーポートになりますよ。
実績のある地域の業者を選ぶ
カーポートの施工実績があり、正しい知識のある業者を選びましょう。 不慣れな業者や知識の浅い業者だと、きちんとした施工ができず、不具合を繰り返す原因になる場合があります。
問い合わせ内容や口コミ、ホームページの施工実績を参考にして依頼先を選びましょう。 また、地域の業者にお願いすることで、下請け業者を使わないため中間コストが発生せず、適正価格で施工が受けられます。
カーポートの屋根修理に火災保険が適用される?
火災保険で、カーポートの修理費用をカバーできる場合があります。 風や雪、雹による被害が補償の対象、かつカーポートも補償範囲に含まれている場合に適用されます。
一般的に門、塀、物置、外灯など、建物の付属設備として位置付けられているものは火災保険の対象内であり、カーポートも含まれます。 平成15年以前に契約している火災保険は、風や雪、雹による被害に対応している内容のものが多くありました。
しかし近年では、不要な補償内容を外すことで、料金を抑えられるタイプの保険も増えているため、必ずしも対象であるとは言い切れません。 ご自身の契約内容をきちんと確認してみましょう。
また、免責事項で補償金額の定めが記載されていないか、目を通しておく必要があります。 火災保険に詳しく、申請の手助けをしてくれる専門業者もあります。 自分で確認するのが難しいと感じれば、相談してみるとよいでしょう。弊社でも、火災保険の申請をお手伝いいたします。
まとめ
カーポートの屋根修理はDIYが難しい部分もあるので、専門業者へお任せできると安心です。 相談の上、地域の気候特性や立地に合わせてカーポートや屋根材を選択できるとよいでしょう。 大阪地域でカーポートの屋根修理をご検討の場合は、施工実績のあるエーストラストへ、ぜひご相談ください。