波板屋根の修理方法は?雨漏りが起こらないための予防策も解説
2023/04/27
カーポートやテラスなどでよく使われている、波板屋根。
破損してもご自身で修理できますが、少しでもすき間が開いていると雨漏りしたり、台風などで余計に症状が悪化したりするのでご注意ください。
この記事では、波板屋根をご自身で修理する場合の修理方法や注意点について詳しく解説します。
「まだ破損していない」という方でも油断禁物です。万が一に備えて、今から予防策をしっかり施しておきましょう。
こんな症状があれば注意!波板屋根の劣化サイン
波板屋根は、住宅の屋根材に比べてあまり強度が強くありません。修理が必要な状況になることは珍しくないので、気になることがあったら早めに対処してください。
1. ひび割れや穴あき
波板の素材(ポリカーボネート、塩ビ、鉄など)によって耐久性は異なりますが、紫外線や雨風の影響でひび割れや小さな穴が開くことがあります。
見つけたら、雨漏りの原因になる前に修理を検討しましょう。
2. 色あせや白濁化
ポリカーボネートや塩ビ製の波板は、経年劣化で色が薄くなったり、曇ったように白濁化したりします。これにより、見た目が悪くなるだけでなく、強度も落ちている可能性があります。
波板自体の寿命が近いサインかもしれません。交換を考えてください。
3. ズレや外れ
強風や地震などで波板が固定されている金具やネジが緩むと、板がズレたり外れたりすることがあります。これを放置すると、さらなる損傷や安全面のリスクにつながります。
修理業者に依頼してしっかり固定してもらうのが安心です。
4. サビや腐食(鉄製の場合)
鉄製の波板は雨や湿気で錆びやすく、長期間放置すると腐食して穴が開くことがあります。
サビが軽度のうちに補修をするか、深刻な場合は交換を検討しましょう。
5. 雨漏りの発生
屋根下や軒下に雨水の染みやポタポタと垂れる水が見られたら、波板の損傷が原因かもしれません。
早急な修理が必要です。見逃すと建物全体に影響が及ぶことも。
波板屋根の点検ポイント
定期的な点検をすることで、劣化を早期発見できます。自分で確認する場合、以下のポイントをチェックしましょう。
・波板の表面に傷や割れがないか
・ネジや金具がしっかり固定されているか
・雨漏りの痕跡が建物内部にないか
ただし、高い場所での作業は危険を伴うため、無理をせず、専門業者に点検を依頼するのがおすすめです。
【エーストラストでおこなった波板屋根修理の施工実績】
波板屋根を自分で修理する方法
波板屋根の修理を自分でやってみたい方へ、必要な準備や手順をわかりやすくご紹介します。作業は高所で行うため、安全第一で無理のない範囲で進めてくださいね。
必要な道具
修理に必要な道具は以下の通りです。
・波板を切る道具(専用カッター、ハサミ、電動ノコギリなど)
・波板を固定する道具(ビスや釘など)
・インパクトドライバー
・新しい波板
・その他:軍手、脚立、金槌(あると便利)
修理の基本手順
修理は大きく分けて4つの手順に分かれます。
- 留め具を外す
- 下地を掃除する
- 新しい波板をカットする
- 新しい波板を取り付ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 留め具を外す
波板屋根はL字型の留め具で固定されています。インパクトドライバーや手で留め具を外しましょう。
2. 下地を掃除する
古い波板を取り外したら、下地や溝に溜まった汚れを掃除します。特に溝はゴミが溜まりやすいため、この機会にきれいにしておくと良いでしょう。
3. 新しい波板をカットする
下地が整ったら、新しい波板を屋根の形に合わせてカットします。
- ポリカーボネート製:カッターやハサミで簡単に切れます。
- ガルバリウム製:電動ノコギリを使うのがおすすめです。
4. 新しい波板を取り付ける
波板をカットしたら、留め具で固定します。このとき以下のポイントに注意してください。
・5山ごとに固定すること。
・留め具は山側に取り付けること(谷側にすると雨漏りの原因になります)。
修理時の注意点
初心者にはポリカーボネート製が最適
波板には「ポリカーボネート製」と「ガルバリウム製」の2種類がありますが、DIY初心者にはポリカーボネート製がおすすめです。軽くて扱いやすく、カッターやハサミで簡単に切れます。一方、ガルバリウム製は硬く切断が難しいため、必要に応じてホームセンターのカットサービスを利用すると良いでしょう。
色選びは用途に合わせて
波板の色は用途に応じて選びましょう。
【駐車場・駐輪場】
紫外線を防ぐため、ブラウンやスモーク系がおすすめ。
【ベランダ】
洗濯物を干す頻度によって選択を。日光を取り入れたいなら透明やミルク色、日差しを抑えたいなら濃い色を選びましょう。
留め具は下地に合ったものを使う
下地の素材によって適した留め具を選びましょう。
・ビス:金属や木製の下地に適しています。
・傘釘:木製下地向け。
・ポリカフック:アルミ製下地向け。
・パイプボルトセット:パイプ下地向け。
・フックボルトセット:L字アングルに対応。
必ず新品を用意し、「5山ごと」に固定するのを忘れないようにしてください。
高所作業と刃物の扱いに注意
修理は高所で行うため、転倒や怪我には十分注意してください。可能であれば家族や友人にサポートをお願いすると安全です。
波板屋根の雨漏りを防ぐためのポイント
波板屋根の下には、大切な車や洗濯物などが置かれていることが多いですよね。
雨漏りを防ぐためには、事前の予防策が重要です。破損や劣化が進む前に、以下のポイントをチェックしてみてください。
1. 定期的な亀裂や穴の確認
特に悪天候の後は、波板屋根に亀裂や小さな穴ができていないか確認しましょう。雨水が入り込む原因になり、放置すると雨漏りにつながります。
軽微な穴や亀裂は、シーリングテープやシーリング材で簡単に補修できます。あらかじめ補修用品を用意しておくと、すぐに対処できて安心です。
2. 波板屋根の寿命を意識して交換を検討する
波板屋根にも寿命があります。長く使っている場合は、劣化していないか確認しましょう。
・ポリカーボネート製:耐用年数15~20年
・ガルバリウム製:耐用年数10年程度
劣化が進んでいると感じたら、早めに交換することをおすすめします。
3. 専門業者によるメンテナンスを活用する
小さな亀裂や穴は、目視で見つけにくいこともあります。不安がある場合や悪天候後の状態が気になるときは、専門業者に点検を依頼しましょう。
専門家による確認は確実で安心です。修理だけでなく、住宅全体のメンテナンスも相談できる業者を見つけておくと、長期的に頼りになります。
波板屋根は大切なものを守る役割を担っています。定期的に状態をチェックし、早めの補修や交換を心がけることで、雨漏りを未然に防ぎましょう。プロの力を上手に活用することで、さらに安心感が得られます。
まとめ
波板屋根の劣化は、放置すると修理費用が高くなるだけでなく、建物全体に影響を与えることもあります。ひび割れや色あせ、ズレなどの症状が見られたら、早めに専門業者に相談してメンテナンスを検討しましょう。適切な修理で波板屋根を長持ちさせ、安心な住まいを守りましょう!
「これって修理が必要?」と迷ったときは、お気軽にエーストラストお問い合わせください!弊社には、波板屋根の修理に長けた職人が多数在籍しています。プロの目でしっかり点検し、最適な解決策をご提案します。