DIYで屋根修理は危険?プロに頼むべき理由と失敗例を紹介
2025/08/27
「雨漏りが気になるから、週末にちょっと直してみようかな」
そんなふうに考えたことはありませんか?
最近ではホームセンターやネット通販でも屋根材や補修用品が手軽に購入できるようになり、「DIYで屋根修理」が注目されています。しかし、屋根修理は高度な専門知識と安全管理が求められる作業。誤った方法や危険な作業により、かえって家に深刻なダメージを与えてしまうことも少なくありません。
この記事では、DIYでの屋根修理がなぜ危険なのか、実際にあった失敗例や、プロに依頼すべき理由、大阪での業者選びのポイントまで詳しく解説します。
屋根修理はなぜDIYに向かないのか?
屋根にトラブルが起きたとき、「自分で直せば安上がりかも」と考える方は少なくありません。しかし実際は、屋根修理はDIYには最も不向きな作業の一つです。その理由は、命に関わるリスクから専門技術の必要性まで多岐にわたります。
高所作業による重大な転落リスク
屋根修理でもっとも大きなリスクは、高所での作業が避けられないことです。
一般的な2階建て住宅の軒高は約5〜6メートル、屋根の棟まで含めると7〜8メートルにもなります。この高さからの転落は、軽傷では済まない重大事故につながる危険性があります。
実際に大阪市内の住宅街では、
・脚立から落下して骨折
・屋根の傾斜でバランスを崩し、地面に頭部を強打
・工具や資材を落として、家族や近隣住民に怪我をさせた
といった事故が報告されています。
特に住宅密集地の多い大阪では、足場を設置せずに屋根へ上がること自体が非常に危険。屋根の形状によっては、滑りやすいスレート材の上を歩かなければならないケースもあります。
原因の特定が難しく、再発リスクが高い
屋根トラブルのもう一つの特徴は、原因が必ずしも目に見えるとは限らないことです。
たとえば雨漏りひとつとっても、
・雨樋の詰まりによる逆流
・ルーフィング(防水シート)の破れ
・釘の隙間からの浸水
・棟板金の浮き
・外壁との取り合い部からの雨水侵入
といったように、複合的な要因が絡み合っているケースが非常に多く、素人の目ではどれが「本当の原因」かを正確に見極めるのは困難です。
しかも、屋根材の下は普段見えないため、下地の野地板がカビていたり腐っていたりしても気づかないまま補修してしまい、結果として問題が再発、あるいは悪化してしまうということも。
大阪のように台風やゲリラ豪雨が多い地域では、一度の施工ミスがそのまま次の大雨で被害を拡大させてしまう危険性もあります。
実際に「DIYで修理したけど、数カ月後の台風でまた雨漏りしてしまった」「見えない部分が腐っていて、結局大規模な修理が必要になった」といった相談は、専門業者にも多数寄せられています。
表面的に見えている破損箇所だけを補修しても、それが本当に原因かどうかを判断できなければ、かえって修理費が高額になるケースもあるのです。
専門知識と専用道具が必須
屋根修理というと、「穴を塞ぐ」「瓦を戻す」といった簡単な作業のように思われがちですが、実際はまったく違います。
屋根工事には、
・屋根材ごとの伸縮性や固定方法の理解
・勾配(傾斜)に合わせた水の流れを設計する「雨仕舞い」の知識
・防水層の再構築や水切り板金の加工技術
・地域の気候(台風・塩害・凍結など)を考慮した施工
など、建築全体の構造や屋根に関する専門知識が必要不可欠です。
さらに、施工には次のような専用の工具や設備も使われます。
必須道具 | 用途 |
---|---|
ハンマータッカー | ルーフィングや防水シートの固定 |
ブロワー | 作業前の清掃や乾燥処理 |
カッターや板金ハサミ | 板金や屋根材の精密なカット |
フルハーネス型安全帯 | 高所作業時の命綱 |
可動式足場・脚立・屋根荷揚げ機 | 安全かつ効率的な作業のための設備 |
これらをすべてDIYで揃えるのは非現実的ですし、使いこなすには技術と経験も求められます。
素人が見よう見まねで施工を行うと、「正しく施工したつもりでも、屋根材の固定が不十分だった」「シーリング処理に隙間ができていた」などの初歩的ミスで、逆に雨漏りの原因を作ってしまうことさえあります。
DIYは「安く済ませられる」どころか高くつくことも
「業者に頼むと高いから、できれば自分で直したい」
そう考えるお気持ちはよくわかります。
しかし、屋根に関してはむしろその逆で、最初からプロに点検・修理を依頼したほうが、結果的に安く済むことが圧倒的に多いのです。
たとえば…
DIYで誤った修理をしたせいで、被害が拡大し、数十万円の葺き替えが必要に
誤った施工が原因で火災保険の適用が受けられず、全額自己負担に
修理中に転落し、医療費や長期の休職が必要になった
など、「安く済ませたつもりが、人生で一番高くついた修理だった」という事例も決して珍しくありません。
プロに頼むほうが、結局は「安全・確実・経済的」
特に大阪のように気候の変化が激しく、台風の通り道にもなりやすい地域では、屋根の健全性が家全体の寿命を左右する重要な要素となります。
「とりあえず目立つ部分だけでも…」というDIY補修では、本当の意味で家族を守る屋根にはなりません。
屋根修理は、知識・経験・安全・保証すべてが揃ったプロに任せるのが、もっとも安心で、もっとも確実な選択肢です。
実際にあった!DIY屋根修理の失敗例
大阪府内でも、DIYによる屋根修理の失敗例は少なくありません。
事例1:応急処置のつもりが雨漏り悪化
大阪市内のとある住宅では、雨漏りが気になった施主がホームセンターで防水テープを購入し、自分で屋根に貼ったものの、雨水が内部に回り込んで野地板が腐食してしまった事例があります。
結果として、部分補修では済まず、全面葺き替えが必要になり数十万円の追加費用がかかってしまいました。
事例2:瓦の差し替えでバランスが崩壊
堺市の住宅では、DIYで瓦のズレを直そうとした際に、間違った位置に瓦を戻してしまい、隙間ができてしまったケースがあります。これにより台風時に瓦が飛散し、隣家の車に損傷を与え損害賠償トラブルに発展しました。
事例3:雨樋修理中の転落事故
枚方市では、雨樋のつまりを直そうと2階の屋根に上った際に足を滑らせて転落。骨折と長期入院につながり、結局屋根修理もプロに依頼することになったという事例もあります。
プロに頼むべき理由とは?
屋根修理は「壊れたところを直せばいい」という単純な作業ではありません。
一見小さな雨漏りや破損でも、実はその背後に構造的な問題が潜んでいるケースも少なくないのです。
「どう直すか」以前に、「何が原因か」を正確に突き止めなければ、再発のリスクは避けられません。
また、作業には高所での安全管理や専門的な施工技術も必要とされるため、自己判断やDIYでは対応しきれないことがほとんどです。
ここでは、屋根の修理を信頼できる専門業者(プロ)に依頼すべき理由について、具体的に解説していきます。
原因の特定と最適な対処法
雨漏りや屋根の劣化の「本当の原因」は、決して目に見える場所にあるとは限りません。
瓦が割れていたり、スレートに穴が開いているように見えても、それはあくまで“表面に現れた症状”にすぎず、根本的な問題はもっと奥に隠れていることが多いのです。
たとえば、
・雨水が屋根裏にまわって下地の木材が腐食している
・防水シート(ルーフィング)の接合部が破れている
・屋根と外壁の接合部分(取り合い部)に隙間が生じている
・屋根内部の通気が不十分で、結露による劣化が進行している
など、複合的かつ見えにくい場所が原因であることも珍しくありません。
プロの屋根修理業者は、まず現地調査を丁寧に行い、
・屋根材の劣化具合や種類
・野地板や防水層の状態
・建物全体の構造・築年数・勾配
・雨仕舞い(雨水の逃げ道設計)の適否
といった多角的な視点で診断を行います。
そのうえで、
今は部分補修で対応できるか?
下地からやり直す必要があるか?
将来的な劣化リスクを抑えるならカバー工法や葺き替えが望ましいか?
など、建物にとって最も合理的かつ費用対効果の高い対処法を提案してくれるのです。
これは、場当たり的な修理や応急処置では決して得られない“プロならではの価値”といえるでしょう。
安全な施工体制でトラブルを未然に防ぐ
屋根修理において、「安全管理」はもっとも重要な要素のひとつです。
高所での作業は、常に落下や転倒のリスクと隣り合わせ。特に2階建て以上の住宅では、屋根の棟まで7~8メートルの高さになるため、もし足を滑らせてしまえば命に関わる重大事故につながる恐れがあります。
DIYで足場を設けず、ハシゴだけで屋根に上がるような行為は非常に危険です。
また、近隣住宅との距離が近い大阪市内のような都市部では、万が一の落下物や資材の飛散によって、他人に怪我をさせるリスクも考えなければなりません。
その点、プロの屋根業者であれば、
・現場ごとに足場を設置し、安全帯(フルハーネス)を着用
・作業前のKY(危険予知)ミーティングを実施
・作業員全員に労災保険・損害保険を適用
・ご近所への事前挨拶・養生対応・万一の賠償体制
といった万全の安全・補償体制のもとで施工を実施します。
「安く済ませたいから自分で…」と無理をするよりも、安全かつ法的にも安心な方法で屋根を直せるのは、プロに頼む最大のメリットといえるでしょう。
保証やアフターサービスがついてくる安心感
屋根修理は、一度終わればそれで終わりではありません。
経年劣化や自然災害、台風・ゲリラ豪雨など、外部環境によって再び不具合が発生する可能性は常にあるからです。
この点においても、プロに依頼する大きな安心材料があります。それが、施工保証やアフターサービスの存在です。
たとえば、大阪府内で地域密着型の施工を行っている株式会社エーストラストでは、以下のような対応を実施しています。
・施工内容ごとの保証書発行
・雨漏り再発時の無償対応(条件付き)
・定期的なメンテナンスのご案内
・台風後の緊急点検サービス
・火災保険申請サポート(自然災害被害の場合)
万が一トラブルが再発しても、きちんと責任を持って対応してくれる体制が整っているため、施主としても不安なく任せることができます。
さらに、こうしたアフター体制がある業者を選べば、今後のメンテナンス時期の目安や屋根の健康診断も定期的に受けられるため、長期的に建物の寿命を延ばすことにもつながるのです。
「直すこと」だけでなく「守ること」まで考えてくれるのがプロ
プロに依頼するメリットを一言でまとめるならば、それは「目先の修理」だけでなく、「これから先の安心」まで見据えてくれることにあります。
屋根は、家族と財産を守るもっとも重要な構造部です。だからこそ、見えない部分まで確実に診てくれるプロに任せることが、最終的に一番経済的で合理的な選択になるのです。
DIYが向いている屋根まわりの作業とは?
「業者に頼むのは費用がかかりそうだから、自分でなんとかできないか…」と考える方も少なくありません。確かに、DIYで対応できる範囲もゼロではありませんが、屋根に関する作業は一歩間違えば大事故につながる危険も伴います。
基本的に「屋根の上に登る作業」は、どれほど短時間でも厳禁です。
プロのような装備や経験がなければ、足を滑らせて転落するリスクが非常に高く、事故やケガにつながる恐れがあります。
とはいえ、以下のような比較的安全な範囲での簡易対応であれば、DIYでも可能です。
雨どいの掃除(1階部分・脚立使用レベル)
雨どい(軒樋や縦樋)に落ち葉や土ぼこりが溜まると、排水がうまくいかず雨漏りの原因になることがあります。
1階の低い位置にある雨どいであれば、脚立を使用して詰まりを取り除く作業はDIYでも対応可能です。
ただし以下の点に注意してください。
・脚立は必ず平らな場所に置く
・高所ではなく手が届く範囲だけを対象にする
・長時間の作業や無理な体勢は避ける
少しでも「怖い」「届かない」と感じたら、無理せずプロに相談しましょう。
屋根の下に落ちたゴミや異物の除去
強風や台風のあと、屋根の端や軒先にゴミが引っかかっていることがあります。
たとえば、
・木の枝
・飛んできたビニール袋
・落ち葉の塊
などが目立つケースです。
このようなゴミは雨水の流れを妨げ、排水不良やカビ・コケの発生にもつながるため、可能であれば早めに取り除いておきたいところです。
ただし、ここでも屋根の上には絶対に登らず、地上またはベランダから届く範囲の作業にとどめてください。
雨漏り時の応急処置(室内側のみ)
すでに雨漏りが発生してしまった場合、業者の到着までにできる範囲で室内の被害を抑える処置をしましょう。
具体的には、
・漏水箇所の真下にバケツや洗面器を置く
・床に新聞紙やタオルを敷いて被害を拡大させない
・天井裏にアクセスできる場合は、可能な範囲でブルーシートをかけて水の流入を防ぐ
といった“室内限定”の応急対応です。
このような処置だけでも、床材や家具の被害を最小限に抑えることができます。
ただし、根本的な修理は早急にプロに依頼することが前提です。
DIYの限界を知ることが大切
最近ではYouTubeやSNSで「屋根の修理DIY」などの動画も数多く見かけますが、見よう見まねでの高所作業は極めて危険です。
また、構造を理解せずに手を加えることで、
・防水層を破ってしまう
・雨仕舞い(雨水の流れ)を壊す
・保険や保証が受けられなくなる
といった二次トラブルの原因にもなりかねません。
「自分でできる範囲」と「プロに任せるべき範囲」の線引きを明確にすることが、建物と自身の安全を守る第一歩です。
大阪で信頼できる屋根修理業者の選び方
屋根修理をプロに依頼する場合、もう一つ大事なのが「どの業者に依頼するか」という点です。
近年では、悪質な訪問営業や不透明な見積もりでトラブルになる事例も増えており、業者選びの目利きが、施工の質や費用に大きく影響します。
以下に、大阪で信頼できる業者を見極めるポイントを紹介します。
地元密着型の業者を選ぶ
大阪は、夏のゲリラ豪雨・冬の強風・台風・梅雨など、年間を通じて多様な気候リスクがあります。
そのため、地域の気候特性や住宅事情に詳しい地元業者を選ぶことが重要です。
地元業者であれば、以下のようなメリットがあります。
・雨漏り・屋根材のトラブル事例に豊富な対応実績がある
・台風・突風被害の多い地域での施工ノウハウがある
・緊急時に迅速な対応が可能(特に地域密着型)
また、地元に根ざして長く活動している業者は、悪評が広まりにくいため、継続的に信頼を得ている証拠でもあります。
無料点検・明確な見積もりがあるか
優良な業者は、契約前でも無料点検を行い、屋根の状態や修理方法を丁寧に説明してくれます。
また、見積もり内容が次のように明確であることも重要です。
・材料費、施工費、下地補修費などが項目ごとに記載されている
・「一式」表記でなく、数量や面積に基づいた価格が出ている
・追加費用が発生する場合の説明がある
これらが揃っていれば、後から「聞いてなかった」といったトラブルを防ぐことができます。
訪問営業には注意
「屋根が浮いてますよ」「このままだと雨漏りします」と突然訪ねてくる訪問営業には十分な注意が必要です。
特に、以下のような特徴がある場合は慎重に対応しましょう。
・即決を迫る(「今だけ安い」「今日中に決めて」など)
・契約書の控えを渡さない
・明細のない不明瞭な見積もりを提示してくる
・不安を煽る言葉ばかりで根拠を示さない
・こうした業者の中には、実際には問題のない屋根にまで不安を植え付けて、高額な契約を迫るケースもあります。
契約前には必ず、事前の説明・見積もり・実績・口コミをチェックし、信頼できる業者を見極めましょう。
まとめ
屋根は、家の中でも最も過酷な自然環境にさらされている場所のひとつです。
ちょっとした劣化や不具合でも、放置すれば雨漏り・腐食・断熱性低下など重大なトラブルにつながります。
DIYでの補修は一見コストを抑えられるように見えても、失敗すればかえって費用がかさみ、リスクも増大します。
特に高所作業や構造的な補修が必要な場合は、最初から専門業者に相談することが最善策です。
大阪で屋根修理や雨漏りの不安がある方は、地域密着・実績豊富な株式会社エーストラストまでお気軽にご相談ください。点検・見積もりは無料で対応しております。